健康寿命が伸び、年金受給は後倒しになり定年年齢も少しずつ高齢化する現代。
冷静に考えると、転職者についてもひと昔前よりも年齢は上昇基調になっても当然といえば当然です。
ところが、いまだに巷では「転職に有利なのは35歳まで」だとか「遅くとも40代のうちに」という言葉がまことしやかに囁かれています。それでは、それ以上の50代のシニア層にとっては、転職は不可能なのでしょうか?もしそうだとしたら、この国の将来は一体どうなってしまうのでしょうか。

年齢に見合った経験を積んでいるか
社会人として仕事を続けてきたならば、年齢を重ねてきたということは、それだけ多くのキャリアを積み重ねてきたこととほぼ同義であるはずです。年齢が高いということは、一般的には人件費が高騰する(前職の年収が高いため)、勤続期待年数が短いなどのデメリットがある一方で、多くの経験値を持つ人材として、企業の財産となれる可能性が高い存在でもあるはずなのです。
逆に言えば、年齢相応のキャリアを積んでこなかった人材であるならば、“どうせ未経験(に近い)層を採るなら、若手でいこう”という考えが働いてしまうことは、これは致し方ありません。自分を売り込むことのできる経験を持っているかどうか、が勝負の分かれ目となります。
謙虚に学ぶスタンスを持ち合わせているか
「歳を取ると、考え方が凝り固まるから」という理由でシニア層が敬遠されることもあります。
もちろん、皆が皆そうだというわけではありませんが、「前の職場ではこういうやり方だったから」だとか「私は自分のやり方に慣れているから」という考えに支配されて、例えば新しい職場で、年下のメンバーから謙虚に習う姿勢を持てない人がいることもまた事実。こんなガンコな考えだと陰で“老害”だなんて揶揄されることになってしまいます。
年齢に関係なく、他人から素直に学ぶ、そして自分なりに解釈して仕事に活かそうと努力する。年下であっても、自分よりも経験や知識の多い同僚をリスペクトする。そんな態度でいられるならば、きっと転職先でも信頼を勝ち取ることのできる人材になるでしょう。
どうせ私なんか・・・と言わない
謙虚とは似て異なる話ですが、卑屈な態度もNGでしょう。
例えば最近のデジタルツール、SNSなどについては「私にはよくわからない」と、食わず嫌いで避けてしまう、若手と一緒に営業のロールプレイの練習をしようとなった際にも「私なんかがやっても、もう今更変わらないから」と遠慮してしまう。これは謙虚ではなく卑屈になって、自分を低く見積もりすぎているだけのことです。
こんな行動を取ることでメリットなど皆無です。
謙虚に学ぶスタンスは大事ですが、自分にはやれるんだ、という自信を持って前向きに仕事に向き合うエネルギーは、持ち合わせておきたいところです。
諦めずに努力する
最後はこれです。
仕事ができる人、できない人を分ける最大のキーファクターは、愚直に努力し続けることができる人材か否か、です。
歳を重ねると、自分に甘えてついつい「やらない理由」を探すことが得意になってしまいます。
「体力が落ちたから」「周りに迷惑をかけたくないから」など、もっともらしい理由をつけて足を止めてしまう。
こんなことになれば、歳相応の行動力しか発揮できず「やっぱりシニアには限界があるなあ」というレッテルを貼られてしまうことになります。当然、健康には十分留意する必要はありますが、何よりも自分で決めた目標に対して、まっすぐに努力し、努力し続けることができるかどうか。それは、50代であろうが新人であろうが同じこと。コツコツ積み重ねる努力は、自分を裏切ることはありません。
50代といえば、これからの時代はキャリアにおいてはまだまだ『中盤』です。
胸を張って、堂々と転職できる時代はもうそこまでやってきているのです。
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