誰もが羨む大企業にせっかく就職できたのに、ものの数年で転職活動に参加する若手社会人が多数存在します。
他の殆どの企業よりも高い年収で、綺麗なオフィスで、高付加価値の商品を扱っていることに対して、中小企業で働く方々からすれば一体何の不満があるのだろうか?と不思議に思われるかもしれません。しかし、大企業で働くには大企業なりの悩みもあるのです。

一緒に働く仲間や上司を選べない
従業員が数万人もいる大企業の場合、入社して誰と働くことになるのか、なんて人事にもわからない位の話です。
いくら選考時にリクルーターや人事の方々と会って話を聞いてみても、採用したい側の人間から聞き出すことができるのは「いい話」ばかり。いくら直接会った方々を魅力的だと感じても、実際に一緒に仕事をすることになる上司や先輩、同僚は全然違う印象であるかもしれないのです。
多少の性格だけならまだしも、仕事に対する価値観や自社に対する忠誠度合いなど、根本的なところでの温度差があると、こればかりは埋めようもありません。そんな人間関係に疲れてしまって外に出たい、と考えるようになる人もいるのです。
職種、仕事内容を選べない
大企業の場合は、様々なセクションがあり、無数の仕事に細分化、分業化されているのが通例です。いくら自分がこんな仕事がしたい、この部署で働きたいと思ってみても、その希望が叶う可能性など極めて低く、また仮に叶ったとしても、ジョブローテーションで数年毎に仕事が変わる可能性もあったりします。
やりたい仕事に就くことができない、というストレスは、キャリアを重ねて自分にできる事が増えていくほど溜まっていくものです。
自分の力を思い切り試したい、でも会社から求められるのは全然違う仕事。こんなすれ違いが続いてくると、自分がチャレンジできる仕事ができるところへ転職したいと考える方が出てくるのは、ある意味自然なことかもしれません。
勤務地を選べない
特に20代後半から30代にかけて、結婚して家庭を持ったり、親の介護が必要な状況になった方にとっては、実家や馴染みのある土地からは遠く離れた、縁もゆかりもない支店への転勤を言い渡されることが転勤への引き金になり得ます。
また金融機関などのように、一定期間毎に自動的に転勤を繰り返すような業種だと、そもそも「転勤疲れ」してしまう方も少なくないようです。
せっかく子供の保育園がみつかったタイミングで転勤を言い渡され、単身赴任を余儀なくされてしまう寂しいお父さんという姿は、戦後の高度経済成長期には労働者の鏡のように評価されていましたが、“イクメン”など男性も家庭での育児、家事に参加することが当然という風潮となった現代社会においては、家庭を置き去りにしてしまっての単身赴任、というチョイス自体をナンセンスだと考える方も増えているのではないでしょうか。
このように、大企業に勤めるということは、社会的ステイタス、高い収入といったわかりやすいメリットと引き換えに、「上司・仕事・勤務地を選べない」というデメリットもあります。
大手企業で働くのは、普通に考えれば憧れることかもしれません。
しかし、入社してから長く働けるかどうかは、しっかり事前に考えておくべきでしょう。大企業への転職を目指す方も、これらのことは意識してみてください。
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