前回は、起業のメリットについて基本的な部分をお伝えしましたが、もちろんいい事ばかりではありません。一説には、起業した人の9割以上が、3年以内には廃業、つまり失敗で終わってしまっているとのことです。夢を持ってスタートしても、大半の人達が早々にリタイヤするのが現実なのです。
そのくらい、起業には大きなリスクがつきまとうのです。リスクについてもしっかり考えてからチャレンジすべきです。

売れる商品・サービスを持っているか
何よりも自分でビジネスを行うからには、売れるモノを持っている必要があります。前職までの経験を活かして何かの仕入れができるとか、メーカーと直接繋がっているとか、無形商材であればノウハウを学んでいるとか、何かしらの特徴がなければ勝負などできません。
また、今は売れるモノであっても、将来的に人気があり続ける保証などどこにもありません。世の中に必要とされ続けるモノやサービスを開拓しておくというのは、とても大変なことなのです。
いざという時の保証がない
サラリーマン時代には社会保険にも加入してもらって、いざ病気で入院しても休業手当がついたり、復帰時のポジションをそのまま残してもらえたり、なんだかんだと自分を守ってくれる体制の下で働くことができました。しかし、起業すると自分を含めた従業員を守る大きな「傘」を作るのも自分の仕事です。
自分の身は自分で守る。保証など頼りにできるものがない中で生きていくのは、精神的にも大きなプレッシャーとなるでしょう。そのプレッシャーに耐えられないようであれば、最初から起業など考えないほうが得策です。
資金繰りに困らないか
企業勤めの場合、仮に自分の売上ノルマが未達成であっても、たちまち来月の給料が出なくなる、なんてことはあり得ません。たくさんの人間が同時に働いていることが、相互のリスクヘッジとなるからです。
しかし、起業すると資金繰りを考えて実行するのも全て自分の仕事です。商売のモデルによりますが、先に仕入れを行う必要のあるフローの場合、口座から先にどんどん資金が出ていくことになります。
回収サイクルが1ヶ月、2ヶ月先になっても動じないだけの資金準備が必要にもなります。
従業員を雇用する場合には、例え売上がなくても「今月は給料なしね」などとは言えるはずもなく、毎月決まった人件費を垂れ流すことになるのです。
信頼を勝ち取れるか
起業したばかりの際には、誰もが知らない自社の社名を信頼して融資してくれたり、仕事を発注してくれるようなお人好しなどほとんどいません。
前職までの繋がりを活かすことで顧客を引っ張ってくるケースもありますが、それだって無尽蔵にあるリソースではありませんから、基本的には新しく信頼関係を築いていく必要があるのです。
信頼だけは、お金で買えるものではなく(お金がなければ失うのはすぐですが)、コツコツ積み重ねていくしかありません。
ローマは1日にして成らず、というわけです。
人との約束を守る。自分との約束も守る。そういう愚直な努力を続けられる経営者だけが、成功への扉を開くことができるのです。
重たい話をいくつもしてしまいましたが、このへんにビビってしまうようであれば、起業など考えずに、しっかり会社勤めを続ける道を選ぶほうが良いでしょう。じっくり検討してみてくださいね。
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