転職事例集

「都会で働く」夢は叶えたものの・・・必要に迫られて故郷に戻り、実家を支えるという選択を。

投稿日:2021-08-10 更新日:

九州の田舎町で生まれ育ち、大学までずっと九州の地から一歩も出たことがなかった私は、社会人生活は東京で仕事をしたいと希望していました。

念願叶って社会人生活の2年目から昨年まで、実に15年間も東京生活を続けてきたのですが、昨年母が病気で倒れてしまい、高齢の父が一人で介護することに不安を覚えたため、地元に戻って介護と両立できる仕事を探すことにしました。

戻ってみたものの・・・

お盆や正月に時々帰省はしていたものの、もう10年以上も離れた土地に再び住むことに対しては、ほとんど新しい場所へ行く位の気持ちでした。

まず、電車も通っていないような田舎の地元で私にできる仕事がどれだけあるのか?どうやって探せばいいのか?退職することについては不安でいっぱいでした。

リクナビなど求人サイトを覗いてみても、残念ながら私の住むエリアの求人など1件も載っていません。エージェント会社に相談に行っても、キャリアアドバイザーの方々もそんな地方の土地勘がなく、自宅から2時間ほどかかるエリアの求人を勧めてくる始末で、もうこれはどうしようもないと途方に暮れてしまいました。

偶然の再会

そんな折、たまたま地元で働いている高校時代の友人から、出張で東京に来るから食事でも行こうと連絡があり、数年ぶりで会うことになりました。

前回は共通の友人の結婚式で再会したのですが、そのときには転職して地元に戻るなどまったく考えたこともなかったため、当然そんな話は何もしなかったのですが、よくよく考えると彼は役所務めでしたので、もしかしたら民間企業との接点もあるかもしれない。藁にもすがる思いで、食事をしながら正直に家庭の現状、そして地元へ戻って仕事を探したいという希望を伝えました。すると・・・

彼はにっこり微笑んで、「ああ、東京まで来た甲斐があったよ」と一言。

本当に偶然ですが、彼のセクションは町の振興、活性化を推し進めるプロジェクトを行っており、つい先月も地元企業を集めてのUターンフェアを行ったばかりだったそうです。
いくら過疎化が進んでいる田舎町とはいえ、色々な仕事の需要はあるのに、若い人口が流出してしまっているためどこも人手不足だったそうです。そんな彼らは、どうすればこの町のことを知ってもらえるのか?私のように、この町に住んでいたのに出ていってしまった連中にPRできるのか?とずっと悩んでいたそうで、「飛んで火に入る夏の虫だね」と彼には軽口を叩かれる程、私たちの世代はひっぱりだこの状態だったそうです。

ご縁を頂き入社

食事をした一週間後、彼から再度連絡がありました。
ぜひ会ってみたいと手を挙げてくれた企業が3~4社ある、と。

実際にお会いしてみて、どこも古くからその土地に根ざして商売を続けてきた企業ばかり。私自身が子供の頃にお世話になった企業もあり、それだけで嬉しい気持ちになりました。

今は、無事その老舗企業のうちの1社に転職し、両親と共に平和に暮らしています。給料は残念ながら下がってしまったのですが、実家で出費も減り、収入は少し増えたため将来のための貯蓄も少しずつできています。

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