転職活動にチャレンジして、無事に志望企業から内定が出て転職成功した人の中にも、入社してから後悔するというパターンが結構あります。せっかく難しい面接を乗り越えて内定までこぎつけたのに、“こんなはずじゃなかった・・・”なんて後悔するのは、なんとももったいない話。何のためにきつい思いまでして転職したのか、わからなくなってしまいますよね。
どのようにすれば、そんな事態を防ぐことができるのか、パターン別に考えてみましょう。

人事サイドの「自社PR」だけに共鳴してしまった
面接の場では、こちらだって合格したいがために自分のことを少しでも良く見せよう、としますよね。
企業側、面接官だってそれは同じです。ついつい自社の都合の悪い部分、転職候補者には知られたくない部分には蓋をして、いいところ、魅力についてのみ、延々と伝えてきます。あなたが入社してほしいと思われる人材であれば尚更、是が非でも内定承諾してもらいたいがために、こんなにいいことがありますよ、というPRをさりげなく散りばめてくるでしょうから、ついつい「ああ、いい会社だな」と感じてしまいがち。入社してはじめて“あれ?聞いていたほど魅力ばかりの職場ではないぞ・・・”と気づくことになっても、もう後の祭りです。
そんな失敗をしないためにも、内定承諾前に必ず現場、自分が働くことになる環境を確認するようにするべきです。1日で気づくミスマッチは、内定承諾前に気づくことができるのです。
「早く決めたい」バイアスにかかる
選考を受けている企業の実態がどうか、よりも、転職活動が長く続き疲れてしまい、家族や友人たちからも心配されて“早くこの状況から抜け出したい”という気持ちが大きくなってしまい、無意識的に『今、内定が出たこの会社はイイトコロだ』と思い込みたいというバイアスがかかり、悪い面が見えなくなってしまうことがあります。
内定を頂いた企業が自分にフィットする職場であれば、それは自分にとってとてもハッピーなことですから「そうであるはずだ」と思い込みたい心理が勝るわけです。
このバイアスを自制するのは思いの外難しいことです。転職活動が長引いて疲労感が大きくなってきたなと感じたら、思い切って一時中断、休憩してみることも大切かもしれません。
収入面などの課題から、なかなかそうはできないという事情もあるかもしれませんが・・・。
年収が下がる、という現実
一概にはそうとは言い切れませんが、基本的には転職したら年収は一旦下がるのが「常識」と言われています。これまで前職で積み上げてきたビジネスパーソンとしての実績がひとまず白紙に戻るわけですから、最初から同じだけの年収の価値があるかどうかは判断できない、と企業側が判断するのもある程度はやむを得ない話です。
自分自身も、仕事に求める要素は決して年収だけではなく、仕事内容や企業の将来性、職場の風土や人間関係、勤務地など様々な要素での改善を求めて転職したわけですから、年収が多少ダウンするのは納得して入社することにはなるはずです。
ですが、収入というのはそれらの要素の中でもやはり最も大切なもの。家族のために、生活のために稼いでいかなくてはならないわけですから。そんな中で、前職よりも通勤時間が長くなる、残業が多くなる、できない仕事が多い、などの負荷が増えたときに、ついつい自分の不満になってしまうのです。
年収が増えていれば我慢できたかもしれないことが、家に帰っても奥様から「収入も減ってこんなに忙しくなるなら、転職なんてしなければよかったのに」なんて言われたりすると、これはもう心がポッキリ折れてしまっても不思議ではありません。
過去は美化される
もう一つの人間心理として、「過去は美化されやすい」ということが挙げられます。昔つきあっていた恋人との思い出を、甘酸っぱい気持ちで思い出す方も多いでしょうけれど、その多くはつらい別れ方をしたはずです。人間、イヤな事、つらい事ばかり記憶してしまうと生きるのが苦しくなるばかりですから、基本的には楽しかったことを思い出すように、優秀なセグメントができているのでしょうね。そう考えると人間って凄いですよね・・・(笑)。前職も、いろいろ問題があって退社したはずなのに、ついつい新しい転職先での日々がつらくなると“前の会社は良かったなあ”などと感傷に浸ってしまいがち。
ですが、冷静に考えてみると、前の職場にいた頃は「1日でも早く転職したい」なんて考えていたはずで、人間とはある意味いいかげんな生き物なんですね。
大体、「昔は良かった」なんて過去を振り返ってばかりいても、明日はちっとも良くなりません。今を見て、明日を見て、自分にできる努力を重ねていくべきなのです。
ついついそんなことを考えてしまうという方は、多少思い出に浸る時間があっても構いませんが、今日という日を素晴らしい思い出にできるように、頑張ってみてほしいのです。
後悔する位なら、もちろん転職なんてしないほうがいいに決まっています。
するからには、「動いてよかったな」と思えるような行動を心がけて生きていきましょう。
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