仕事をするにあたっては、年収や仕事内容、働く職場の雰囲気や人間関係など、様々な要件を見極めて、自分にフィットするような仕事を探したいと思って転職活動するはずです。
その中で、「勤務地」という要素は、これからの時代大きなウエイトを占めるものになっていくのではないか、と思われます。ITの進化により、「どこにいても仕事ができる」状況が、どんどん加速していくからです。

家族と離れて暮らすデメリット
例えば、毎週日曜日の夜になると、自宅のある大阪から単身赴任先の東京に向けて戻っていく方々が大勢新幹線に乗り込んでいく姿が見られます。
仕事だから仕方ないとはいえ、愛する家族と離れて暮らす1週間は、やはり寂しいものだと思うのです。ご家族のありかたによるとは思いますが、原則としてはやはり家族は一緒に暮らすべきですから。
ところが、大企業の多くは「全国転勤」どころか「海外転勤」を伴う総合職、というのがまだまだ一般的であって、会社の命とあればどこへでも赴任するのが「常識」であり続けました。
お子さんがいる方だと、子供の成長を目の当たりにすることさえままならない、ということも日常の光景です。
「勤務地限定」の職種が登場
そこで、金融や商社などでは、最近「地域限定」を謳う職種が採用市場で目立つようになってきました。地元で働きたい、同じ土地で長く暮らしたいという願望を持つ方が増えてきたことへの対応策だと思うのですが、これが流行してきたということは、勤務地に関する優先順位が全体的に上がってきたということは間違いなく言えると思います。
IT系では、そもそも勤務地に拘る必要もなく、結婚して転居しても転居先から在宅での仕事を続ける、という選択肢を取ることができるようなケースも増えてきました。
住みたい場所を自分で選んで住み続ける、ということは、人生の中でも本来大切なウエイトを占めること、であるはずなのです。
もちろん、全世界中を飛び回りたい、という思考の方にとっては、転勤だらけであることもハッピーな要素になるのでしょうけれども、それは人それぞれです。
勤務地が変わると、すべてが変わる
あちこちの土地に住むのはいいとして、同じ仕事での転勤なら安心・・・とタカを括ることも危険です。なぜなら、同じ日本という国の中ではあっても、土地それぞれで文化は違いますし気候も違っており、使う方言も異なります。
転勤先の新しい職場での仲間や取引先との関係構築の仕方が、前の職場と同様であるとは限らないのです。古くからある諺の通り「郷に入れば郷に従え」の精神が必要となるでしょう。
その柔軟さを持ち合わせている方や、むしろそんな柔軟性を身につけたいと希望する方にとっては、職場環境が変化する、というストレスは成長のための材料になってくれるかもしれません。あちこちで美味しいものが食べたい、くらい楽天的に考える方のほうが向いているかもしれませんね。
今後「転勤」は減る傾向に
先にお伝えした通り、基本的には今後仕事の多くは「場所を選ばない」業務がどんどん増えていくはずです。会議だってTV会議で十分事足りますし、毎朝満員電車に揺られて出勤すること自体がナンセンスだ、という風潮は日に日に強くなっています。
それでも大企業で全国転勤あり、というポジションを選択する場合には、それなりのデメリットも十分飲み込んだ上で選ぶようにしてほしいです。希望が叶う、叶わないという会社によっての違いもあるとは思いますが、希望する土地へ行けるとは限らないのが転勤の常、ですから。
そこまでの大企業ではなく、地元の中小企業を選ぶと転勤地獄からは解放されるというメリットもあります。
反対に、少子化の止まらない日本でのビジネスよりも、世界に打って出てより大きな仕事を作ろうという気概のある会社はどんどん増えていくはずですから、海外赴任や海外転勤のほうが増えていくのかもしれませんね。
ご自身の人生をどう生きるのか、どう過ごしたいのか。
よくよく考えてみてくださいね。
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