新卒で大手の広告代理店から内定をもらい、広告マンひと筋で20年ほどサラリーマンとして激務を続けた後に、仕事の作り方を理解したからには自分でチャレンジしてみたい、と起業。
職場の後輩2人がついてきてくれて、3人で新しい事業作りに挑戦し始めました。最初は順調だったものの、新しい顧客を獲得する流れをうまく作ることができず、結局5年で解散してしまいました。40代になってからの再就職は、予想以上に困難を極めました。

自分の市場価値がわからない
起業し、まがりなりにも経営者として5年間事業を続けてきた頃は、自分の裁量で役員報酬を決めていたため、最初に就職した大手広告代理店にいた頃と同等、それ以上の年収を得てきました。
いざ会社を畳むことになり転職活動をしようと求人サイトを覗いてみると、まず自分の年齢で雇用してくれそうな求人案件がほぼ皆無。その上、時折自分の経験が生かせるかな、と思うような広告系の求人を見ると、とてもではないですが自分がこれまでと同じ水準での生活を続けていくことが難しそうな求人ばかり。
あまりの落差に、自分とは社会から必要とされる人材ではないのか、自分の経験を必要としてくれる会社などないのか、と、自分の市場価値がわからなくなってしまいました。
“いまさら、こんな事?”
それでも、転職エージェントも数社登録し、色々なアドバイスを受ける中でようやく探し当てた求人は、小さな広告代理店でした。大企業ではないため、中途入社といっても雑用から下準備まで、なんでもかんでもやらなくてはならない、という条件でした。
正直、この歳になって“いまさら、こんな事をしなくてはならないのか・・・”と、面接時に話を聞いているうちにブルーな気分になってしまいました。しかし、実際の社会情勢と転職市場を考えてみると、今の自分を必要としてくれるのは、そのように1から10までを主体的に進める仕事を抱えている会社ばかり。沈む気持ちを堪えて、その会社で第三の人生を踏み出すことに決めました。
年収は1/3に激減・・・。
経営者時代と比べると、初年度の年収は実に1/3まで激減することになりました。幸い、ある程度の貯蓄があったため、家族には理解し応援してもらって、再スタートを切ることができました。
40代になって、まさか自分がこんな低年収の仕事に就くことなど、当時は想像さえしていませんでしたが、開き直るしかありません。いずれまた自分でチャレンジできる舞台を作る、という想いを胸に秘め、再びサラリーマンとしての仕事を再開することになりました。
0からやり直す、という覚悟
再就職してから、2年の月日が経ちました。
年収は少しですが上昇し、来年には管理職として数十名のメンバーを束ねる職務にステップアップすることができそうです。
1から、いや、0からやり直すという覚悟を持って、当たり前と思えるようなことでも、一つ一つの仕事の意味、内容、正解を確認しながら、この2年間は丁寧に職務に取り組んできました。周囲の後輩や部下からは、これだけのベテランでもここまでするのだ、ということを、背中をみて少しでも感じてくれたらいいなと思っています。
今は、また起業したいという気持ちは薄れ、この会社をどこまで伸ばすことができるのか、中核メンバーとして、社長と共にチャレンジしたいという気持ちが大きくなっています。
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