フリーターで運送会社での搬送のアルバイトを続けていましたが、22歳の時に一念発起、正社員になろうと転職活動にチャレンジしました。いくつも書類選考で落とされてしまったのですが、運良く内定が出たのはオフィス向けのドリンク販売の仕事でした。
話を聞くと最初はちょっと戸惑ったものの、完全歩合制で、契約が取れた分だけ収入となる点を魅力に感じて入社しました。

初めてのスーツ、始めての営業。
これまでオフィスで働いたことがなかったので、何もかもが初体験でした。
出社初日はネクタイを締めるのに30分もかかってしまい、あわや遅刻かという時間になってしまったり、とにかく焦りの気持ちでいっぱい。
幸い、教育担当でついてくれた先輩も同じように居酒屋のフリーターから転身した、同じような境遇の方だったので私の気持ちをよく理解してくれて、親身になって色々アドバイスをしてくれました。
営業スタイルはとにかく飛び込み。電話でアポイントを取ったりするわけではなく、オフィスというオフィスに片っ端から訪問し、1ヶ月お試しでいいのでドリンク入りの冷蔵庫を設置させてほしい、とお願いする方法でした。(一本あたり100円を購入者が支払うルールでした)
最初は、ドアをノックして入室するのもガチガチに緊張し、うまく自己紹介すらできない始末。先が思いやられました。
断られてからが営業、と習ったが・・・
先輩からは、「100件飛び込んで、1件でも契約が取れれば御の字」というアドバイスを受けていました。
最初の1週間は研修という形で、その先輩が飛び込み営業をするのにずっと同行し、最後の1日だけは自分からノックして挨拶する練習に付き合って頂きました。
「断られて当たり前。一度断られてからが営業だ」ということを何度も言われていたのですが、やはり門前払いを食らってしまうと落ち込みます。
ナンパと同じだよ、とも言われましたが、ナンパなんてしたこともなかった私には、人から断られることへのショックが大きく、この仕事を続けていける自信がまったく持てませんでした。
先輩からは、「俺も最初はそうだったよ」と励ましてもらったりしましたが、離職率が高い理由も入社して3日で理解できてしまうくらい、過酷な仕事でした。
初めての契約。その嬉しさが原動力に
ところが、その同行最終日、夕方に飛び込んだとある印刷会社で、事態は変わりました。小さな会社だったので、たまたま出てきてくださったのがそこの社長だったのです。
名刺を受け取り、こちらの話を聞いてくださったその社長は、「女性の事務員にいい福利厚生となるかもしれない。では1ヶ月試してみようか」と快諾してくださったのです。まさかの初契約が、営業初日で実現できたのです。
同行した先輩もびっくりして、すぐに会社に報告電話を入れて一緒に喜んでくれました。
事務所に戻ると、皆さんが一緒に喜んでくれて、その日の夜は初契約のお祝いにと飲み会まで開いてもらって楽しいひとときを過ごせました。
自信が自信を呼ぶ
それから、快進撃が始まりました。
飛び込み、飛び込み、毎日飛び込み営業が続きましたが、もうへこたれません。
「断られて当たり前、断られてからが勝負」という言葉の意味も、自分なりに理解できるようになってからは、営業トークもしっかりできるようになりました。
また、実際に「富山の置き薬」ならぬ「置きドリンク」を設置して喜んでくださっているお客様の生の声をお伝えすることで、「それならウチもやってみようか」という流れができるようになり、自信がさらなる自信を呼ぶ好循環を作ることができました。
気がつけば、年収はフリーター時代の3倍に。
辞めるどころか営業リーダーに任命され、会社のエース的存在にまで成長することができました。
今では、かつての自分と同じように、不安な気持ちいっぱいで入社してくる新人の教育担当として、最初の1週間で初契約を目指して同行する日々が続いています。この仕事に大きなやりがいを感じることができたのは、紛れもなくお客様からの「便利になったよ、ありがとう」という喜びの声を頂くことができたから。
長く続けて、もっと稼げるようになりたいと考えています。
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