甘いものが好きだったという単純な理由から洋菓子メーカーに就職したものの、あまりにも安い賃金と、周りの人達の仕事への意識の低さに辟易とし、3年勤めた後に退職。
努力に見合うだけの収入を得たいと希望し、志願して外資系の生命保険会社へ転職しました。
ここはサラリーマンぽい働き方とはいえフルコミッションの完全歩合制。前とは異なり自分の腕ひとつで稼ぎが変わってくる、緊張感いっぱいの職場でした。

1年目は「見習い期間」
とはいってもまったくの未経験業界です。最初から営業などできるはずもなく、研修を受けたり、先輩に同行させてもらって営業の現場を見たり、何よりもファイナンシャルプランナーとしての資格を取得するため勉強、勉強の日々。土日も自宅近くのカフェで朝から晩までテキスト片手に猛勉強することになりました。休みもなく、かなり体力的には厳しい生活に激変しましたが、これこそが自分が求めていたこと。
モチベーションを失う事なく、取り組んでいきました。会社の規定で、1年目は営業成績もさして出せないだろうとの前提で、最低年棒が350万円ほど保証されていたので、目先の収入には困ることなく仕事に打ち込むことができたのも、ありがたい制度でした。ただし、2年目からはこの最低保証はなくなり、自力で成績を作っていくことが必要になりますから、安穏とするヒマなどありませんでした。
最初は身内と友人から
半年を越えたあたりから、ようやく自分一人で営業に出る機会を作ることができるようになりました。とはいっても、最初から見ず知らずの方へアプローチするわけではなく、最初は社内用語で「自分のマーケット」と呼ばれる、いわゆる自分の身内、知人関係からのアタックです。
これは一般的に、保険の営業マンが忌み嫌われるようなイメージですが、自分の友達を呼び出して保険の営業をかけるという行為は、最初は自分にとって大きなストレスとなってしまいました。果たしてこんなことをしたいがためにわざわざ転職したのか、と・・・。
でも、よくよく友達や家族の話を聞いてみると、多くの方がまともな保険外交員からの提案を受けたことがなく、加入しなくてもいいムダな保険にまで入っていたり、逆に家族を持つ身でありながら、きちんとし保障のない体制になっている方もいたりして、自分のためではなくその人のために、ちゃんとしたお金の使い方をしてもらいたいと思うようになりました。保険のことを学べば学ぶほどに。
ただ、そうは言っても久しぶりに連絡していきなりこちらの押し付け提案をするのでは信頼関係などぶち壊しになってしまいます。近況報告をし合いながら、必要とされればサポートする、というスタンスを保つように心がけました。
マーケット開拓に悩む
身近な家族、親友たちのコネクション、「自分のマーケット」など、そのうち枯渇してしまいます。そこから先が保険の営業マンとしての生命線となる新規マーケット、新規顧客の開拓にチャレンジを開始しました。
色々なルートで新規の見込み顧客リストを入手したり、異業種交流会のような場に顔を出してみたり、あるいは友達から知人紹介をしてもらったり、ありとあらゆる角度からお客様を探す行動を考え、そして実践していきました。
そう簡単に商談にたどり着けることなどありませんから、ほとんどが空振りに、あるいはニーズがあるとしてもかなり将来的な話になってしまったり、どうにも営業成績に結びつけることができない日々が続き、ここで過半数の新入社員が退職してしまうという現実もその理由がわかった気がしました。
しかし、こんなところで諦めるわけにはいきません。
成功してたくさん稼いできた先輩や上司に色々相談し、アドバイスを頂きながら、本当に今困っている方々を探し、しっかりしたご提案を続けることを繰り返し、少しずつですが自分のお客様となってくださる方が増えていきました。
この繰り返しで、自分らしい営業スタイルがちょっとずつ確立され、そしてマーケット開拓も確実に拡げていくことができたのです。

マネジメントラインに入る
そして、この仕事にも慣れてきた数年後、私は自分から希望してマネージャー職に就くことになりました。単独での営業マン、ではなく、それ以降は部下のマネジメントや、また新たな仲間のリクルート活動がメイン業務となりました。
保険の仕事は単なる押し売りではなく、多くの方々の人生を根底から支える素晴らしい仕事だと自覚するようになり、この商品、サービスを世の中にもっと広めたいと思うようになったため、マネジメントラインに入ることでより普及させるための活動に注力できると考えたのです。
しかし、今度はこのリクルート活動に苦心しました。
フルコミッションでの営業となると、やはり大きなリスクを背負うことに変わりはありません。
実際、私は営業で成功し数銭万円の年収を得ることができましたが、そこまで辿り着けずにリタイヤする転職者が多いのも事実です。
本人がその気になっても家族が反対したり、悩んだ挙句に結局同じようなサラリーマンでの転職を選ぶ方が大半で、なかなかスムーズに進められずにはいます。
それでも、この仕事には誇りを感じています。
これからも、多くの方に良いご提案ができるような体制作りを進めていきたいと思います。
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