子供の頃からずっと憧れていたのはケーキ屋さんで働くこと、でした。
そのために専門学校へ行って学び、アルバイト経験も積みながらやっと念願のパティシエの仕事に就くことができたのが5年前のこと。
夢の実現にテンションが上がったのも束の間、あまりの激務と薄給に嫌気がさし、実際にケーキ作りにこの先の人生を賭ける覚悟まではできないことに気がつきました。このままずっと続けるわけにはいかないと転職することにしたのです。

専門職はつぶしが効かない!?
パティシエという職種は、とても尖った、いわゆる専門的な仕事です。
その道を究めればもちろん、色々な企業から必要とされいつでも転職すること自体は可能になるとは思いますが、いざ他の職業に転身しようと思った私のような人間にとっては大変なことでした。
あまりにも専門的すぎて、違う仕事に挑戦しようとしても活かせる経験や知識がほぼ皆無だったのです。転職活動では職務経歴書を書く必要があるのですが、書いていることが(当たり前ですが)ケーキ作りに関することばかり・・・。
これでは、どんな仕事にも転職するのは不可能ではないか。
ずっとパティシエの仕事を続けるしかないのではないか。
そんな不安な気持ちになってしまいました。
学んだことは、何?
目の前が真っ暗になったその頃、相談に乗ってもらっていたある転職エージェント会社のアドバイザーの方から、
「その仕事を通じてあなたは学んだことは何だと思いますか?」という問いかけがありました。その一言は、私にとって深く考えさせられる質問でした。
ケーキを作るという工程の中で、上司や同僚とのコミュニケーションがあり、接客を通して相手が求めるものを探り取る力を身につけてきたことを実感したのです。決してやみくもにケーキだけを作っていたわけではないのです。
私が5年間のパティシエ生活で培ったものを活かせる仕事は、他にも色々あるのではないか。そう思えるようになってからは、自信を持って面接にチャレンジできるようになりました。
誰もが最初は未経験
結果として、とある広告代理店の営業事務の仕事に就くことになったのですが、その会社の面接で社長さんから言われた言葉は、今でも私の胸に残っています。
パティシエしか経験してこなかった私は、パソコンもロクに触ったことがなく、広告の仕事なんて自信もないしイメージがなかなかできない、とつい不安を吐露してしまったのですが、
「誰だって、最初は未経験なんだ。気にしなくていいよ。それよりも、大事なのはやる気があるかどうか。うちの採用基準はそれだけなんだよ」と。
実際には、さすがにやる気だけで判断したということはないと思いますが、私のことを励ますためにそんな事を仰ったのだと思います。私は未経験の第二新卒者として、ご縁を頂いて入社することになりました。
周囲のフォローに恵まれて
仕事内容の中心は、お客様からの電話やメール対応。それに営業マンの方々の契約書や見積書を作成したり、提案資料を整えたり。
もちろんパティシエとは一切関係のない仕事ばかりで、最初は戸惑いの連続でした。
そんな時に私のことを、周りの先輩方や担当する営業の方がフォローしてくださったのです。
慣れない仕事に苦しむことで、知らず毎日ストレスが重なっていたのですが、それを解消してくれたのが、周囲の方々にフォローして頂いたことでした。
助けて頂いたからには、きちんと仕事をマスターして恩返ししたい。
そう思うことが私にとって仕事のモチベーションとなり、毎日出社するのが楽しみになりました。
つまるところ、何をするかよりも誰とするか。
それが仕事の本質なんだなあ、と実感しました。
今の仕事には、とても誇りを感じて続けられています。
あれだけ苦手意識のあったパソコン作業も、人並みに(?)できるようにもなりましたしね・・・笑
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