転職するのが当たり前の時代になる、なんて言われますが、いざ自分自身が「転職」というものを真剣に考えてみると、そのきっかけがどこにあるのか、残るメリットを失ってしまうのではないか、などと、色々な不安が押し寄せてきてなかなか転職活動に踏み切ることができない、という方が大半ではないでしょうか。実際に「転職すべし」なんてサインが点灯するわけではありませんから、自分自身でそのタイミングをしっかり掴む必要があるのです。

意識した瞬間こそがタイミング
転職と結婚は似ている、と言われます。どちらも教科書に載っているわけでもなく手順も学校では学びませんよね。よくよく考えるとこんなに人生の大きな分岐点となる大切な事を一切学校では教えてくれない、というのは不思議な気もしますが、自助努力で行うしかないのが今の世の中。いつが転職や結婚の“ベストタイミング”なのか、なんて、誰にも知る由もありません。
今の仕事の将来性にふと不安を感じたとか、魅力的に感じるオファーを知人から受けた、家庭の事情で住む場所を変える必要に迫られた、おもしろそうな求人情報を転職サイトでみかけた、など、きっかけは本当に人によってマチマチですが、そう感じた時こそが転職を意識してみるべきタイミングなのではないでしょうか。
「いつか、ベストなタイミングが・・・」なんて口を開けて待っていても、「転職するべきタイミング」など、永遠に巡ってはきません。ありもしないそんな機会を待つよりも、「自分の人生、このままでいいのか?」と疑問に感じた瞬間は、転職という選択肢を強く意識してみると良いかもしれませんね。あくまで、選択肢の一つとして。
ライフイベントもきっかけに
結婚する、子供ができる、子供が進学する、親の介護が始まる、etc,etc,…。
生きていくと、長い人生の中では何度か大きなライフイベントが巡ってきます。その時に、今自分が努めている会社の、今行っている仕事がフィットする環境なのかどうか。そこはじっくり考えてみるべきです。例えば、親の介護の都合で都会を離れて地元へ戻る必要に迫られたら。これはもう否応なく、転職するというチョイスしかなくなります。たまたま地元に自社の支店、支社でもない限りは。そこまで物理的に制約を受けてしまうと、強制的に転職活動を行わざるを得ない状況になるわけですからまだ話は早いのです。
しかし、そうではなく単身赴任という選択肢などで今の仕事と家庭の生活との両立がなんとか成立してしまう場合、これは自分さえ努力すれば、我慢すればなんとかなるから・・・と考えてしまうと、転職という意欲に繋がらないケースもあるでしょう。そんな時は転職ありき、ではなく、転職「も」あるよな、位の感覚で、一度調べてみる動きを始めてみてはどうでしょうか。気楽な気持ちで。
デメリット<メリット?
基本的には、転職するとこれまでの経験や知識を一度投げ打って新たな職場でチャレンジすることになるわけですから(同業であっても、会社が違えばルールやビジネスフローも違ってくる)、収入は一旦ダウンするのが世の中の平均相場。年収ベースで50〜100万ほど下がる事も稀ではありません。人間関係だって1から再構築していく必要がありますよね。
そんな転職によって生じるデメリットを並べてみて、その上でそれらを上回るだけのメリットが得られるのかどうか。結局、転職をするかどうかのキーファクターとなるのはこの点に集約されるでしょう。メリットのほうが少ないということであれば、それは転職に踏み切るべきではないのです。手間をかけて、コストをかけて動くからには、動くことで得られる対価がどれほどのものなのか、しっかりシュミレートしてみる必要があるでしょう。
価値観は人それぞれで、年収は大幅に下がってでも通勤時間が短くなれば最高だ、という人もいれば、残業がやたら多くても手に職のつくチャンスを喜ぶ人もいるわけで、あくまで個人個人の考え方によってそこは変わってきます。だからこそ、自分自身にとっての転職の「価値」は何か。プライオリティをしっかり決めて検討することが必要なのです。
悔いのない選択を!
転職活動に教科書はない、とお伝えしました。そうなのです、実際に転職活動といっても十人十色、ひとつのマニュアルに収まるようなものではありませんし、転職した結果が良かったのか、そうでなかったのか、も、その人次第で変わってきます。結局は、後々で自分の選択を後悔しないように考えて、想像して動くしかないのです。
5年後、10年後にどんな世の中になっていて、その社会の中で自分自身はどんな立ち位置で、どんな会社でどんな仕事をしているのか。モチベーションを持って前向きに取り組むことができているのか。収入は今よりも増えているのか。家庭やプライベートとのバランスはどう取れているのか。すべてはやってみないとわからないことであり、実際にその時になってみないとわからないことばかりです。だからこそ、イメージするしかないわけですし、そのイメージによって転職するのか残留して今の仕事を続けるのかを自分の判断で決めるしかないのです。
そして、その自分の判断を5年後、10年後に後悔することのないように、しっかり悩んで、考えて、そして結論を出すというプロセスを大切にして頂きたいのです。自分で選んだ道だから、と思うことができれば、大抵のことは乗り切ることができますし、前向きな人生を歩めるのではないでしょうか。
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