高校を出てすぐに居酒屋でアルバイトを始め、大学を卒業すると同時に正社員として飲食業での仕事を継続することになって早10年。
個人店から大手チェーンへ移るという変化はあったものの、ずっとホールスタッフの仕事を続けてきた自分にとっては、この業界以外への転職なんて想像さえできませんでした。ただ、意外なところにチャンスは転がっていたのです。

高校時代の同級生と再会
たまたま、地元に戻ってきた同級生と再会したのが、人生の転換点となりました。彼は人材紹介会社に勤めており、高校を卒業してからこれまでのお互いの近況報告をしているうちに「他の仕事にもチャレンジしてみたい、と考えたことはない?君なら、きっとできる仕事が他でもあるよ」と訊かれたのです。
今の仕事に不満はなく、転職するなんて考えたこともなかったので、ハッとしたものの「今は全然考えていないよ」と答えるだけでした。
結婚、この先の人生を考える
それから3年後、職場の仲間の女性と結婚することになり、しばらく忘れていたその同級生の言葉を思い出しました。
働いている会社は決してブラック企業などではありませんでしたが、一方で、この先5年、10年と仕事を続けていったとしても残念ながら年収はほとんど変化しないということは、先輩方の話を聞いて知っていました。
結婚して、この先子供ができて、今の収入で生活を続けていけるのか。
はたして、自分の市場価値はどの程度のものなのか。
同級生の言葉を信じ、相談してみることにしたのです。
”未経験の壁”がつらい。しかし・・・
同級生の友人に連絡すると、喜んで相談に乗ってくれることになりました。希望したのは、努力すれば未経験の自分でも取り組める仕事であること、将来的に今よりも年収アップが望める企業であること。
いくつかの求人を探してくれた友人でしたが、書類選考で全て不合格となってしまいました。30歳を超えて経験のない人材を採用するくらいなら、新卒や若手を採用するほうが効率が良い。そう考える企業がいかに多いか、「未経験」という点が、いかに高い障壁になるのか。痛感しました。
ところが、1社ようやくその壁を乗り越えられる求人と出会ったのです。
”自分の経験を活かせる”異業種
友人から勧められたのは、飲食業界専門のコンサルティング会社。
そこのコンサルタントとしての求人でした。
ホールスタッフしかやったことのない自分がコンサルタント、なんて・・・と、最初は尻込みしました。
でも、よくよく聞いてみると、飲食店が事業継続・拡大に際して大きな課題となりがちな人材面にフォーカスし、求人サイトに掲載したり、人材派遣・紹介を行うような提案を行うサービスとのことで、つい先日まで自分がいたポジション(店長)の人に対して、お困り事を解決するためのサポートをするというこの仕事は、すぐにイメージができ、顧客の心理も手に取るようにわかることで、とても興味深い仕事に感じられました。
人生の分岐点に
幸い、選考も無事に合格し入社。
まだ転職して半年ですが、自分がやってきた経験をそっくり活かすことのできる異業種の仕事に就くことができるなど、思ってもみませんでした。
肝心の年収については、初年度は前職とほぼ同額でのスタートとなりましたが、業績をしっかり積めば年々アップしていく契約となっていて、やりがいも感じています。
転職を勧めてくれたその友人とたまたま再会できていなかったら。
こんな選択肢は絶対に生まれてこなかったと思うと、人生どこで何があるかわからないなあ、と思います。
今は、かつての自分と同じような苦しみを味わっている店長さん達を助けたい、その一心で毎日頑張っています。
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