転職事例集

【勇気が道を切り拓く】夜の仕事から事務職へ転身。はじめてのPC操作にドキドキしながら・・・

投稿日:2023-05-29 更新日:

お恥ずかしながら学生時代はまともに授業も受けずに街へ出て遊んでばかり。高校中退という形で青春を終えてしまった私には、当時まともな職に就くという選択肢はまったくなく、友達に誘われるがままに水商売で生計を立てていくことにしました。深く考えることなく20代中盤に差し掛かり、果たしてこれから先、一体どんな人生になるのだろうかと不安に駆られてしまいました。

身体と心が出してくれたSOSサイン




元々お酒は好きなほうだったので、夜の仕事を苦痛に感じる事は少なく、むしろ常連のお客さんとも親しくさせて頂き、楽しくお話をしながらお金も稼げて自分には天職だとさえ感じていたのが20代前半の頃でした。ところが、中には最低限のマナーさえ守って下さらない乱暴なお客さんもいる事や、スタッフ同士でのいざこざなど、人間関係に疲れることも次第に増えてきて、さらには飲み過ぎと寝不足がたたって身体を壊してしまいました。自分の身体と心がSOSサインを出してくれたことで、私は一旦立ち止まって自分の人生を考え直す事ができたのです。

長く続けられる仕事?胸を張ることのできる仕事?

さらにもう1つ、大きなきっかけがありました。25歳の時に妊娠が発覚し、シングルマザーとして生きていくことを決意しました。ここが人生の分かれ目だと感じました。同じように、シングルマザーとして夜のお仕事を頑張っている先輩もいらっしゃったので、色々相談をしたりもしてきました。ですが、どうしてもこれから先、ずっとこの生活を長く続けていくイメージができなかったことと、このお仕事には誇りを持ってはいたものの、我が子に自分の仕事を胸を張って伝えることができるのか、と考えた時に、新しい道への挑戦を決意しました。

通勤電車も、パソコン操作も初体験

幸いにもご縁があり、自宅から30分ほどの距離にある老舗の専門商社に雇って頂くことができました。とはいえ、ずっと夜の生活を続けてきた私にとっては、朝起きて子供を保育園に預けて通勤電車に乗ることも、パソコンを開いて触ることさえ初めての経験でした。最初の数ヶ月間は、もう何が何だかわからず、ただのお荷物状態になってしまったことにショックを受けてしまいました。ですが、前任の女性が退職されるまでの間に引き継ぎ業務を親身になって付き添ってくださったのですが「大丈夫よ、はじめは誰だってうまくできないから。私だって、入社直後はなんにもできなかったからね」と、本当にあたたかい言葉をかけ続けてくださって、気持ちが楽になりました。

「人の役に立つ」その一心で

ここで働く目的は、子供がしっかり成長できるように家庭を守るだけの収入を得ること、そして子供に夢を語れるように、自分の仕事を全うすること。この2点でした。右も左もわからない私のような人間を雇ってくださった会社への恩返し、という気持ちもありました。とにかく、どんな小さな事でもいいので「人様のお役に立てるように」ということだけを考えて、毎日仕事に取り組みました。

少しずつ、自分ができる仕事の範囲が増えていき、ますます仕事にもやりがいを感じられるようになりました。入社して2年が経つ頃、社長とふと話す機会があったのですが「あなたならお子さんのためにも頑張ってくれると思っていたよ」と、嬉しいお言葉を頂戴しました。誰もが最初は未経験。不要なまでに萎縮していた2年前の自分に、今アドバイスができるとしたら「必要なのは、勇気とやる気。それだけだよ」という事です。

これからも、誰かの役に立つお仕事ができるよう、日々がんばっていきたいと思います。



 

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