会社員として働く傍ら、趣味の延長で始めた副業。小さな収益からコツコツ積み重ね、気づけば本業の収入を上回るまでに成長しました。安定した会社員生活と挑戦の間で葛藤しながらも、最終的に独立起業という新たな道を選択するまでの実体験を描いた私のエピソードです。誰もが新たなチャレンジを行う気持ちを持つきっかけとなってくれれば幸いです。

会社員生活の中で芽生えた副業への好奇心
私は東京のIT企業で営業職として働いていました。新卒で入社して5年目、仕事にはある程度のやりがいも感じていたが、同時に日々のルーティンにマンネリも感じていた。そんなある日、大学時代から続けていた趣味のカメラ撮影がふと頭をよぎった。週末に撮り溜めた風景写真をSNSにアップすると、思いのほか反応が良く、フォロワーも徐々に増えていきました。
「もしかして、この写真を販売できるんじゃないか?」
思い立ったが吉日。私はストックフォトサイトへの登録を始めました。最初は1枚売れても数百円。しかし、少しずつコツがわかってくると売上も伸びていきます。売れる写真の傾向を分析し、撮影スキルを磨き、投稿頻度を上げることで、副業としての収益が月に数千円から1万円、そして数万円へと伸びていきましたた。
本業の営業成績は安定していたが、目標達成のプレッシャーや残業に追われる日々。一方で副業は、自分のペースで工夫次第で結果が出る面白さがあった。この頃から私は、密かに「もし副業がもっと伸びたら、将来は…」と考え始めてもいました。
収益が加速、いつの間にか本業を逆転
副業を始めてから2年が経過した頃、転機が訪れます。AI画像生成やSNS広告の普及により、ストックフォトの需要が一気に増えたのです。私は最新のトレンドに合わせて写真のテーマや編集スタイルを変えました。たとえば、ビジネスシーンのカジュアル撮影や多国籍モデルを使った撮影が需要を伸ばしていました。
さらに、撮影のノウハウをまとめたブログを立ち上げたところ、こちらにもアクセスが集まり始めます。Googleアドセンスやアフィリエイト広告の収入も入り始め、ストックフォトの売上と合わせて月収は本業の手取りを超える月も出てきました。年間収入で見ても、本業の約500万円に対し、副業が600万円を超えたのです。
本業の職場でもコロナ禍によるリモートワークが続き、時間の使い方が大きく変わっていました。通勤がなくなった分、副業にかける時間がさらに増え、気がつけば平日夜や土日はほぼ副業に没頭していました。SNSのフォロワーは3万人を超え、企業案件の依頼も舞い込むようになっていきました。カメラ関連の講座や撮影ツアーの開催依頼まで来るようになったとき、自分の中である疑問が芽生えました。
「このまま副業として続けるべきか、本格的に仕事にしてしまうべきか…?」
独立への決断と不安
本業の会社は決して悪い環境ではありませんでした。上司も同僚も理解があり、働きやすい職場でしたた。だが、会社員としての収入は年功序列で大きくは伸びない。これは周知の事実でしたし、自分の副業収入が安定し、むしろ成長している現状を見るたびに、いつしか「今が勝負のタイミングかもしれない」と考えるようになったのです。
家族や友人にも相談しました。妻は最初こそ不安そうだったが、数字と実績を見せると「あなたらしい生き方を応援するよ」と背中を押してくれました。両親も「今の時代は一つの会社に縛られる必要はない」と理解を示してくれたのです。
一番の不安は「もし失敗したらどうしよう?」という漠然とした恐怖でした。しかし、逆に言えば今の副業はすでに顧客も収益源も複数ある。何より、やりたいことをやって結果が出ている現実がありましたので、私は会社に退職を申し出ました。ありがたい事に引き止められもしましたが、理由を正直に話すと理解を得ることができました。
独立後の世界と新たな目標
独立して半年、生活は一変しました。平日の日中に撮影に出かけられ、企業向けセミナーの講師として全国を回ることも増えてきました。SNS経由で大手メディアからの取材依頼もあり、徐々に名前も知られるようになったのです。収入面も会社員時代の倍近くに安定し、何より自分の時間を自由に使える充実感がありました。
もちろん、大変なことも多いです。全て自分で決め、責任を負うプレッシャーはあるし、営業活動も手を抜けないからです。しかし「自分が作り出した価値がそのまま収入に反映される」この感覚は、会社員時代にはなかった喜びでした。
今では、副業時代の経験を活かし、同じように副業から独立を目指す人向けのオンライン講座やコミュニティ運営も始めています。あの時、小さな一歩として始めた趣味の延長が、人生そのものを大きく変えました。私は改めてこう思います。「好きなことを突き詰める力は、何より強い」と。
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