高校を卒業して東京に出てきてからずっと、大手チェーンの居酒屋でホールスタッフとして仕事をしてきました。慣れないうちはミスをしてお客さんに叱られたり、辛い事も多かったものの同僚にも助けられてなんとか続けていく事ができました。
その後は働きぶりが認められ、副店長まで登りつめたものの、親の体調の都合で、地元に戻らざるを得なくなりました。不本意ながら、職場を去ることになったのです。

サービスが変わると、顧客が変わる
再就職したのは、地元では有名な老舗の居酒屋でした。
決して敷居の高いお店ではないのですが、これまで勤めていたような、学生さん達が気軽に来られるような価格設定ではありませんでした。
自然と顧客層は年齢が高め、また田舎であるという土地柄から、常連さん同士でも知り合いの方が多く、アットホームな雰囲気が大きな特徴でした。
あくまでホールの仕事自体はやるべきことは変わりませんでしたので、すぐに慣れることができましたが、場所やサービスが変わると、顧客がここまで変わり、そうすると接客の仕方や気をつける点もここまで変わるのか、と驚きました。
「転職したこと」を武器にできる
同業でのスライド転職をした私のような人材は、実は会社にとっては武器になり得ます。以前のお店と比較してみて、客観的に良いところ、ダメなところがよく見えたのです。よいポイントは広告でも強調したり、改善したほうがよい部分は遠慮せず意見をするようにしました。
いちスタッフの意見を快く聞き入れてくれる度量がある、というのはありがたかったですね。
また、仕事のオペレーションについても、前職では大手ならではのシステマティックなルールがたくさんありましたので、全部真似ることはもちろんできないものの、うまく取り入れることによってアルバイトスタッフの負荷を減らすことにも成功しました。
同業他社での経験がこんなに活かせるとは、自分でも思ってもみませんでした。
経営者のマインドが、仕事選びのポイントである
給与水準も、休日などの福利厚生も、転職したことでそこまで大きく変化したわけではありません。もちろん東京にいた頃よりも年収は下がりましたが、そのぶん家賃など生活にかかるコストも激減しましたので、トントンかなと・・・。
それでも、今の仕事にはこれまでになかったやりがいを感じています。
大事なのは、経営者の理念だと思います。どんなサービスを展開して、どんな顧客にどんな価値を提供したいと考えているのか。それは、同業であっても会社ごと、経営者ごとにまったく異なります。
いい、悪いではなく自分に合うかどうか。
今の仕事は、新規のお客様をどんどん獲得して回転数を上げて利益を上げる、という方針ではなく、常連のお客様にゆったり食事を楽しんで頂き、彼らからの紹介、口コミでじわじわお客様を獲得していくスタイル。
これが私のやりたい接客のイメージにはピッタリだったのです。
これから転職する方は、ぜひ経営理念に目を凝らしてみてください。
きっと、選ぶべき会社が見えてくると思います。
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