せっかく内定が出て、無事に転職、入社・・・と思ったら、その企業は倒産寸前だった、なんていうことになったら、悔やんでも悔やみきれませんよね。新しく人を雇い入れようとする位だから健全経営、とは限りません。採用には色々な理由があるのです・・・。倒産しそうな企業には、その背景からいくつかの特徴が滲み出ています。その特徴を、必ず押さえるようにしてください。

IR情報がある場合には、真っ先にチェック
上場企業であれば、大抵の場合はHP上にIR情報が記載されています。
その中にある決算書を見れば、ある程度その企業の「健康診断」が可能になります。
注意すべきは、賃借対照表、損益計算書、そしてキャッシュフロー計算書の3点。企業としての財務状況が、ここで丸裸となっています。
詳しい説明は専門書に譲りますが、大きく見て「借金がどれほどあるのか」「どのくらい儲かっているのか」を把握することで、現在伸びている企業なのか、衰退フェーズにあるのかの判断はできるようになります。
最終的な経常利益が安定しているかどうか、が、いわゆる「安定企業」と呼べるかどうかの物差しとなります。反対に、この経常利益の数値が赤字の状態となっていて、しかもそれが数年続いているようであれば赤信号。かなり厳しい財務状況であるということを覚悟しなくてはなりません。
財務、経理部門の退職者が出ている
一概にそうと言い切れるわけではありませんが、企業の財務状況を最も詳しく、最も早く知ることのできる位置にいる財務関連、経理関連部門から退職者が1名、2名と続くような企業も要注意です。
彼ら、彼女らは自分の企業の”健康診断”結果を知った上で「もうダメだ・・・」と、沈みゆく泥船を見限って退職、転職したかもしれないからです。メインバンクの担当者が頻繁に来社しているような状況も、危険信号の一つとなるでしょう。求職中の段階でそこに気づくことは不可能かもしれませんが、社内の先輩社員へのインタビューなどの機会があれば、訊いてみてください。
給与、賞与が下方修正されている
これは端的に業績のまずさを表している話ですが、実際の給与や賞与が、前年と比較して大幅にダウンしているとしたら、いよいよピンチです。
特に賞与は業績連動というルールにしているケースが多く、企業からすると比較的減額しやすい項目になります。無配であったり激減しているようであれば、それは企業が先細りしている可能性を疑ってみてください。
当然、現場の士気は下がりますので、営業フロアでもどこかどよんとした空気感が漂っているのも特徴です。殆どの場合、営業とは会社が利益を出してくる花形の事業部です。このセクションの動き次第で、売上は大きく変化します。営業部全体の士気が高く、売上が上昇していけば会社全体の雰囲気は明るくなっているはずです。
やたらと役員会議が増えているが、内容がわからない
気づけば、しょっちゅう社長以下、役員が揃って会議を行うようになります。一般の社員や、ましてや転職活動中の方からするとその実態など知りようもない話ですが、やたらと目的の見えない経営会議が行われていて、会議室がいつも使われているような状態、それが現実になっていたら、いよいよ危険な兆候かもしれません。
その時点では、おそらく企業の経営状態が相当悪化していて、今後の経営方針や、場合によっては”畳み方”について相談しているかもしれません。
必ずしもそう、と決めつけることはできませんが、これまでと比べて突然役員会議のペースが増えたというのはやはり不自然です。
面接をしてくれた人事の方ならば、そのあたりは何か感じ取っているかもしれません。
このような事態になれば、せっかく努力して勝ち取った内定が、何の意味もないものになってしまいます。入社する前に、しっかり調べて企業の財務状況を可能な限り確認するようにしましょう。
その他の関連記事はこちら
facebookページはこちら