非正規雇用労働者が増えた現代社会では、ともすれば正社員への拘りが薄くなってしまいがちです。
若年層を中心にすっかり定着した“フリーター”としての働き方。学生バイトよりは守備範囲も責任も大きい。でも、社員ほどの大変さではない。イヤになったら辞められる。そんな気軽さも手伝って、無理して就職することを選ばず、フリーターとして稼ぐ人も増えているようですが・・・。人生100年時代、長く続いていく社会人生活をより良いものにするためには、安易な思考は捨て去るべきではないでしょうか。

身体が元気なうちは、何とでもなる
どんな仕事であっても、身体が元気に動くうちはいいのです。
朝から晩まで、努力さえすればある程度の収入は確保できるわけですから。
問題は、ケガや病気、急なアクシデントでこれまで通りの働き方ができなくなった時。
そんな時、正社員であれば、雇用保険や医療保険、労災などの社会保険については、会社側が毎月の保険料を半分負担してくれているわけですから、いざというときには手厚い補償が受けられる点が最大のメリットになります。
仕事ができなくなるかも、、、なんて、普段の生活ではあまり考えることはないでしょう。でも、家庭を持ち自分一人だけの生活ではなくなると、そのようなことにも十分リスクを考慮する必要が出てくるのです。
社会的に認められづらい
肩書きを気にしすぎるのはよくないとは思いますが、それにしてもこの日本社会は、非正規雇用労働者に対して、かなりの冷遇を続けてきた歴史があります。そのイメージから、例え正社員より稼いでいる額が多くても、婚約相手の両親からは怪訝な顔をされることになるのです。
最近では、「正社員になることができないから非正規」ではなく「固定の仕事だけに縛られたくないから非正規」という働き方を選ぶ若者も増えています。自分がどのような戦略でその働き方をしているのか、しっかり自己PRできるのならば、周りの顔色をそこまで気にする必要はないのかもしれません。
ですが、もしフリーターとしてやっていこうと決意するならば、例えば住宅ローンはなかなか組めないという現実については、しっかり認識しておくべきでしょう。
また、年齢を重ねてもずっと定職に就くことなくフリーターとして生活を続けてきた場合には、「やはり正社員になりたい」と後になって希望するとしても、かなり転職活動のハードルも上がってしまうということは理解しておいてください。
仕事に対する責任があるようで、ない
バイトリーダー的なポジションに昇格し、多少でも昇給したとしましょう。ベテランのフリーターとして、職場を切り盛りして社長からも「頼りにしているよ!」とハッパをかけられる。こんな環境を意気に感じて、深く考えることなくアルバイトをなんとなく続けているうちに20代後半、30代、40代になってしまった・・・という方もいるのではないでしょうか。
厳しい現実の話をすると、いくら頼りにしてみても、企業から見ると最も責任ある仕事を任せるにはやはり正社員、ということになるケースが大半です。そのために高い社会保険料を毎月払ってでも、優秀な人材を確保して成長させたい、と考えているわけですから。
非正規の採用枠は、その領域とは相入れることはないのです。あくまで臨時採用、一時採用なのです。もしその職場を本当に好きになり、長くしっかり仕事を続けたいと願うならば、正規雇用にシフトチェンジしてもらえるよう、きちんと交渉してみることをお勧めします。
決してフリーターの人生がダメだ、と結論づけたいわけではありません。パッと見でいくと給料も正社員と変わらず、責任ある仕事を任せてもらえて、やりがいを感じて安心してしまいがちな方々にとっては、
上記でお伝えしたような様々なリスクについても、しっかり理解し、じっくり考えた上でフリーターという道を選んでもらいたい、ということなのです。
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