ずっと昔から結婚式に憧れの気持ちがあり、大人になったら結婚式場で働きたいと思っていました。
地元の専門学校にはブライダル部門がなく、一度は夢を諦めてホテルに就職して、料飲部門のスタッフとして3年間務めましたが、友達の結婚式に参加したときにとても感動してしまい、やっぱり私はこの感動を与えられる仕事がしたいと、転職を決意しました。

ライフイベントに関わるということの責任感
飲食でもハレの日にご家族、ご友人で集まってイベントとして食事を楽しむ機会はたくさんありますが、それと比べても結婚式はやっぱり格別な一日です。多くの方にとっては、一生に一度の大イベントですから。
そんな大切な場づくりを任せて頂くウェディングプランナーという仕事は、当初ぼんやりと憧れの気持ちだけを持って考えていましたが、実際に転職する段階になって業界や仕事内容の研究を進めていくと「大変な仕事なんだ」ということに気づきました。
それでも、カップルのお二人や親族、ご友人に感動を与えることのできるウェディングプランナーという仕事は、やっぱり私がずっとチャレンジしたいと思っていた仕事です。もう一度自分の本心としっかり向き合い、勇気を出して転職することを決意しました。幸い、未経験でも採用してくれる先があり、無事に地元で転職することができました。
私にとっては毎日のルーティンワーク。でも・・・
転職して数ヶ月が経った頃、やっとこの業界のしきたりや風習、そして転職先での仕事の進め方にも慣れてきた頃、一つのミスを犯してしまいました。その際に、担当させて頂いたあるお客様から悲しそうな目で言われた一言が、私の仕事に対する考え方を大きく変えるきっかけになりました。
打ち合わせの際に、奥様から希望されていたドレスの種類について私がメモを取り忘れてしまっていたため、前撮りのための試着時にご希望とまったく異なるタイプのドレスしかご用意できなかったのです。幸い、すぐにご希望をしっかりヒアリングして、ご希望に沿う形での準備をやり直すことができたのですが、ドレスの到着を待って頂いている間に奥様から「仕方ないですよ、私たちだけの相手をしているわけではないですからね」と言われてしまったのです。この女性は、私を励まそうとしてこんな発言をしてくださったのですが、胸にグサリと突き刺さりました。
私にとっては、毎日何組ものカップルのご相談を受けて、色々なご提案を繰り返し行っていますが、彼女にとっては初めての、そしておそらくたった一度きりの結婚式のための大事な打ち合わせなのです。その重みを、転職前にあれだけ感じていたはずなのに、毎日の仕事に慣れていくうちに、つい流れ作業になってしまっていたのです。
これではいいサービスなどできるはずがないし、お客様に感動を与えることなんてとてもできない。一週間くらい、さんざん落ち込みました。
一通のお手紙を頂く。このために転職したんだ・・・!
それ以降、目の前のお客様一人一人に対して、私なりに全身全霊、丁寧に真心を込めて接客を行うよう心がけました。
結婚式は一度きり。そのお客様に喜んで頂くチャンスも一度きりなのです。仕事にも、緊張感が戻ってきました。
そんなある日、結婚式を終えたご夫婦から、一通のお手紙を頂きました。
そのご夫婦は、他の式場とでずっと悩んでおられたのですが、私の姿勢を評価してくださり、この人なら素敵な結婚式にしてくれるだろうと期待してご発注頂いたこと、期待通り、期待以上の式を行うことができ、互いの両親がとても喜んでくださったこと、式が終わって数ヶ月経った今でも、二人で写真を見返していること。親身になって相談に乗ってもらったおかげだと、私への感謝の気持ちを文章にしてくださっていたのです。
恥ずかしながら、お手紙を最後まで読む前に、涙が出てしまい止まらなくなりました。私は、このために転職したのだった。そのことを思い出しました。
楽なことばかりではなく、お給料だって以前よりたくさん頂いているわけでもありません。でも、私にとってこの仕事は天職です。これからも、皆様に信頼されるプランナーになれるように、頑張っていきたいと思います。
その他の関連記事はこちら
facebookページはこちら