労働環境が悪く、意を決して転職したとしても、新しく選んだ先がブラック企業なら目も当てられません。求人広告をいくら見ても、どこもイイコトしか書いてないし、見分けがつかないのも当然といえばそうかもしれませんね。変な選択をしてしまわないためには、そもそも「ブラック企業」の構造について知っておいたほうがいいのかもしれません。

ただ単に「イヤな先輩・上司」がいるケース
これは一番見分けがつきにくいかもしれません。
会社としては特段大きな問題があるわけではなく、むしろ正常に稼働している職場であったり、賃金体系であったりするものの、一緒に働くことになる上司や先輩が、たまたまロクでもない人だった、という場合です。
極度のパワハラ、セクハラを当たり前のように行なってきたり、自分だけの古い価値観を強要してきたり。それでも直属の上司となれば、毎日無視し続けることもできず、どう見てもブラックな環境で仕事せざるを得なくなるのです。
これは、会社に直訴してでも改善を求める以外に解決策が見当たりません。「会社は選べても、上司は選べない」ってやつです。
構造的に「儲からない」事業となっているケース
薄利多売の商売モデルとなっている会社であれば、そもそも僅かな利益のためだけに全員が酷使されている環境であったりします。そうなると誰もが心のゆとりがなくギスギスした状況になりやすく、その上毎月の給料を見てもテンションが上がらない・・・職場にいる誰が悪いわけでもなく、強いていえば「環境が悪い」という状況。
こういう会社・業界は、事前にチェックできるはずです。
好んでそのような業界に飛び込みたい人は別として、基本的には避けるべきでしょう。
完全歩合制で、労働力としてしか見られないケース
これは自ら選んで入社する人が多いため、必ずしも「ブラック」と呼べるかどうかは微妙なところですが、外資系の保険会社などによく見られる雇用形態で、完全報酬制度を採用しているパターンもあります。
この場合、極論すると「別に売ってきてくれなくても、会社としては持ち出しにならないから放置してくれる」(とはいえ、職場の光熱費がかかる点や、周囲の従業員のモラルに関わるため、あまりにも業績が伴わないと契約打ち切りになる可能性はありますが・・・)と考えられているため、人を「採用する」のではなく「仕入れ」の感覚で雇用関係を結んでいたりします。
こういうところへ入社すれば、個人の成長や将来のキャリアパスなどには基本的に関心がなく、目の前のノルマに対して「どれだけ売ってきてくれるか」がコミュニケーションの柱となるのです。
ブラックとはいえないかもしれませんが、厳しい環境であることには間違いありません。
一族経営で「家族第一主義」になっているケース
これも一見わかりづらい特徴です。長く続く老舗で、その地域では顧客地盤も固めている”優良企業”ぽいオーラが出ているメーカーや商社の中には、実は絶対に選んではいけない先があります。
それは、創業一家が経営を完全に牛耳っていて、他の従業員の幸せにコミットしていない会社の場合です。
「お客様第一主義」なんて社長室に張り出してはいても、実際には「家族第一」で、自分たちのところにどれだけ利益を残せるかしか考えていないオーナーのいる会社を選んでしまったら、それから先の社会人生活は推してや知るべしですね。会社概要で、役員に同じ苗字がズラリと並んでいる場合には気をつけてみてください。
どうだったらブラック企業で、どこからがホワイトか。
明確な線引きの基準があるわけではないのですが、せっかく転職するならホワイトと呼ばれるところを選択するか、どうせなら尖った、芯のあるブラック企業を選ぶようにしてください。
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