子供の頃から野球ひと筋。甲子園を目指して強豪校へ入学したものの、最後までレギュラー入りはできずに3年間ベンチを温め続けて競技を引退。その後は新しい目標を持つ事もできず、糸の切れた凧のようにフラフラとした大学生活を続けて適当にみつけた企業へ就職。もちろんそんなモチベーションで仕事が続くわけもなく、20代のうちに3回も転職する羽目になってしまいました。

結婚したい。でも信用がない・・・
学生時代から付き合ってきた彼女ともそろそろ結婚したいね、という話をするようになり、でも転職を繰り返し不安定な社会人生活をしている状態ででは、双方の両親に安心して祝ってもらう事などできるはずがありません。次の転職こそ、腹を据えて長くきちんと働きたい。でも今働いているところはかなりのブラック企業である事が入社後にわかり、とてもじゃないけれどこの先何十年も働き続けるのは不可能・・・意を決して、4度目の転職活動にチャレンジする事にしました。厳しい戦いになる事は覚悟の上、そう思いながらも不安な感情が何度も押し寄せてきました。
エージェントの言いなりになった過去
過去3度の転職のうち1度目は知人の紹介で知った企業、そしてその後の2回は某大手転職エージェント企業へ登録し、そこのキャリアアドバイザーから薦めらるがままに選んだ転職先でした。今思うとこれが大失敗で、結局自分が何をしたいのか、どんな働き方で、どんな人間関係を構築して、どんな職が望むものなのか、はっきりしないままただ受け身で求人紹介をされ、選ぶ事もせずに片っ端から受けては落ち、やっと受かった1社にそのまま入社しては後悔する・・・という事の繰り返しだったのです。そのため、今回は自力で求人探しをすると決めてチャレンジしました。
”汚れた履歴書”が重荷となる・・・?
本格的に転職活動を開始する前に一度だけ、かつてお世話になったキャリアアドバイザーの方に連絡を取り、もう一度だけ転職に挑戦したいという意志を伝えた事がありました。ところがその方からは、20代でこう何度も転職を繰り返した人物を欲しがってくれる企業などない、何もかも希望通りの仕事など存在しないのだから、今のところで我慢して残るべきだというアドバイスをされました。もちろんその方が仰る事には一理あると思いましたが、それでも本心からこちらの将来を案じてアドバイスをしてくださったようには感じられませんでした。学歴や職歴が脚を引っ張る事になるという事実も受け入れて、それでも4度目の転職活動を成功させたいと改めて感じました、
人物重視で評価をされる
実際に、せっかく求人サイトなどでめぼしい求人を発見し、何度か履歴書を提出して書類選考に挑んでも、ほとんど書類選考で落選する日々が続きました。自分は社会不適合者なのではないか、そんな心配もしてしまう程にどこもかしこも落選すると、だんだん不安な感情と、そして投げやりな気持ちまで芽生えてしまいました。「こうなったら、どこでもいいから受かったところに行くしかない」と・・・。ところが、幸いな事にたまたま1社、そこまで規模の大きな企業ではありませんが、中堅の鉄鋼商社から面接依頼の連絡を頂くことができ、面接に挑みました。
そこではいきなり社長さんが出てこられて、これまでの半生と、その時々にどんな事を考え、どんな気持ちで過ごしてきたのかと根掘り葉掘り聞かれました。面接受けしようとしなくていいから本音を聞かせてほしいー。そう言われたのでこちらとしても素直な気持ちで、少年時代、学生時代、そして今に至るまでのエピソードをお伝えしました。その結果、これまでの努力と失敗から立ち直ろうとする姿勢を評価して頂き、内定を頂く事ができたのです。
恩返しーその感情がモチベーションに
こんな自分を拾って頂いた。5社目となるその企業に入社してから、内定を頂いた事への感謝の気持ちが日に日に大きくなっていきました。ルート営業の仕事は慣れていけばだんだんとお客様ともコミュニケーションができるようになり、仕事が楽しく感じられるようにもなりました。
これまでの失敗を咎める事なく、将来に向けて頑張りたいという気持ちを評価して頂けた事は本当にありがたかったですし、その恩に報いられるように努力していかないといけないな、と気を引き締めて過ごす毎日です。
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