売り手市場で有利とされる理系の技術職。「手に職」と言われ、仕事に困ることはないと思われている節があります。でも、転職活動時には慎重に動かないと、自分自身の経験やスキルを活かせない結果になってしまいかねません。特に面接官側がその職種についてプロフェッショナルではない場合には、どのような点に注意すべきなのでしょうか。

自身の経験、スキルを言語化する
一番大きな問題は、特殊業務の経験値や固有スキル、資格などを持っていても、面接する相手は人事、文系の人間であったりします。職務経歴書にこと細かく書いていても、どの経験やスキルがどの職場で活かせるのか、面接官自身にイメージできないケースだってあるのです。
もちろん、人事は人事で現場の社員を引っ張ってくるなりしてベストマッチのために動いてはいると思いますが、それにしても特殊であるほど、ニッチであるほどあなたの「財産」は理解されづらいということを認識しておきましょう。
できるだけ、その仕事に精通していない人にでもわかる言葉や用語を使って、噛み砕いてこれまでの仕事内容を伝えられるようにすることを心がけましょう。
場合によっては図や写真などのツールを持ち込んでも良いかもしれません。いずれにしても、自分がやってきた仕事の棚卸しをしっかり行っておきたいところです。
人物評価に要注意
技術職や研究職の方に時々ある話なのですが、普段から人と接する機会が少なく、面接慣れ、人慣れしていない方だと尚更伝わりづらかったりします。
できるだけ明るい表情、口調を作る練習をしておきましょう。どれだけロジカルにマッチするとしても、なんとなくとっつきづらい雰囲気だな、周囲と調和できそうにないな、と思われてしまったなら、いくらスペックの部分がマッチしても不採用となってしまう可能性が高くなるでしょう。
どこまでロジカルな仕事だとしても、AIが行うわけではなく、生身の人間がやる仕事としての募集案件です。コミュニケーションに難あり、、、というレッテルを貼られないようにするためには、普段から明るく、元気に会話するクセを身につける努力をしましょう。いざ面接当日だけ、急に取り繕ってみても、必ずボロが出てしまうものです。
自分から前に出るとか、周囲に声をかけるとか、自分のキャラとは違いすぎることを無理やり行う必要はありません。しかし、会話しづらいなというオーラを出してしまうことのないよう、配慮できるような心の余裕は持っておきたいですね。
今後10年、廃れることのないスキルであるか
これは少しシビアな話になりますが、せっかくこれまで培ってきた経験、スキルは、今後5年、10年、20年と社会から必要とされるものであり続けるでしょうか。その点については、せっかくの転職活動の機会なのであれば、これを機に考えておくべきでしょう。
AIの進化により、もうまもなくロボットに取って代わられる職業もたくさんあるといいます。感情を挟む必要がなく、計算ですべてが成り立つ業務は、人間よりもロボットのほうが得意です。どれだけ腕を磨いて、1mm単位までの正確な作業ができるという技術を売り文句にしていても、近い将来ロボットは完璧に作業してしまうかもしれません。
これまでのキャリアにしがみつきたい気持ちもわかりますが、もしこれからなくなっていく、不要とされるようになるスキルであるならば、思い切って異なる職種へのチャレンジにしても良いかもしれません。まったく縁もゆかりもない職業、という選択もありますが、一番手軽なのは「少し横にズラすこと」です。同じ業界内で、これまでの仕事とも関わりのある、イメージのしやすい仕事。
このような考え方で、転職活動時の幅を拡げてみるのも効率良く決めるための秘訣と言えるかもしれません。
専門エージェントに依頼する
業界、職種によりますが、これまで経験してきた仕事を専門とするエージェント会社が存在しているケースがあります。そのような人材紹介企業に登録すれば、あなたの経験を即座に理解し、次に活かせるような提案を出してくれる可能性が高くなります。
リクナビやマイナビでは、どうしても一般的な、人気ある職業がメインを占めていますから、もう少し規模の小さな、特定マーケットで商売をしているような中小エージェントもぜひ探してみてください。そのようなところに、同じ業界内企業からの求人情報が集まってくるものです。必ずしもあなたのニーズに合うエージェントが存在するかはわかりませんが、ぜひ一度検索してみてください。
技術職は、営業職などと比べると求人総数も少なく、探すのが大変に思われるかもしれません。でも、フィットするかどうかのジャッジは早く行えるはず。焦らず、じっくり探してみてくださいね。
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