4月の新年度の始まりや、10月、下半期への切り替えと共に、新天地へ転勤した方も多いのではないでしょうか。最近では、就活生から転勤のある企業はいくら有名企業であっても避けられる傾向にあるそうです。
全国、あるいは世界中あちこち駆け巡りたい方にとっては苦にならないかもしれませんが、大抵の場合、愛着のある土地、家族やたくさんの仲間に囲まれた環境を手放したくないと思うのは自然なことですね。

“場所を選ばない”仕事が増加
ネットの普及に合わせて、パソコンさえあればどこにいても業務ができる仕事も増えてきました。
ダイバーシティとして、例えば在宅ワークができるママさんなどが注目されつつありますが、沖縄から北海道まで、どこにいてもケータイやメールが使えれば、仕事を進めることに支障がないという場合、わざわざ転勤を強要する必要はなくなるわけです。さらには、ここ数年のコロナ禍においてリモートワークが一気に普及したことも、「転勤の必要性」軽減に大きく影響を与えました。
そもそも「勤務地」という概念さえ、今後は変わっていくのではないでしょうか。
オンラインでできること、できないこと
会社の会議も、ほとんどの場合は直接会って行わなくても、オンライン上でお互いの声や表情を見ながら議論することは普通にできるようになっています。本社と支社とを繋いで会議する、というケースもたくさんありますよね。そうなると、極論すると自宅にいても会議には参加できるようになるはずです。
一方で、家族と一緒に過ごす、大事な友達と会う、といったことは、当たり前ですがオンラインに変更するわけにはいきません。
遠方に住む家族とオンラインで会話することはありますが、その家族だってできれば近くに住み、しょっちゅう会えるのに越したことはないはずです。オンラインでできないこと、満足できないことは、やはり直接会うことに大きな意味があるのです。
ムダなコストの削減に
そもそも転勤をすることで、社員の仕事の手はしばらく止まりますし、引っ越し費用や引き継ぎ、新たな人間関係の構築など、会社にとってのロスも大きなものです。(人の入れ替えによる新陳代謝、というメリットはあるでしょうけれど、これもデメリットとの天秤で考えるべきです)。
何より、行きたくもない土地へ行き、住みたくもない街に住み、家族と離れ離れで住むことで従業員のモチベーションを奪ってまで得られるメリットは、一体どの程度かと考えてみると、ムダなコストのほうがはるかに大きいのではないかと思います。
最近では、勤務地を自分の意思で選ぶことのできる大手企業も増えてきましたが、今後この流れは加速することが予想されます。
一度きりの人生、いくら仕事のためとはいえ、自分の意思で、住みたい場所に住み、会いたい人に会うということが当たり前の権利になっている。そんな時代が、もうやってきているのではないでしょうか。
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