転職事例集

【男性社会でやっていけるのか?不安を抱えながらの挑戦】女性がいない、作業着の職場へ。

投稿日:2023-03-27 更新日:

工学部を卒業し、研究室の先生から推薦して頂いた工具メーカーに研究職として就職して10年。決して仕事が嫌だったわけではないのですが、残業時間の割に低い給与水準に満足できなくなり、思い切って転職することにしました。新しく選んだ職場は、大手企業の品質管理の仕事でした。日本一広い工場で、私の挑戦は始まったのです。




女性がいない、作業着の職場へ

男女比10:0。女性社員に対する免疫がない

ラッキーなことに求人が出ていたその大手企業では、原則としてほぼ全ての採用を新卒で採りきるため、私のように中途で入社してくる社員は稀でした。なおかつ、ただでさえ理系職種ですので女性比率は低く、私が配属された部署には女性社員がいない状況でした。

よくよく聞いてみると、たまたま女性がいなかったというよりも、もう長い間男性社員しかいない職場だったようで、入社当時は私の教育担当となった先輩の方も、いろいろ苦労してくださったようでした。

例えば、職場では作業着に着替えるルールだったのですが、女性用の更衣室がなかったのです。やむなく、女性用のトイレでしばらく着替えていましたが、会議室のひとつを私のために解放して頂き、自由に使えるようになったのですが、そこまで先輩方に気を使わせてしまっていることにも、罪悪感を覚えて正直あまり居心地の良いものではありませんでした。

ダイバーシティの時代、世論が後押しに

とはいえ、男女同権が叫ばれるこの時代、“男子校”のような職場はイマドキではありません。会社としても、大企業として果たすべきは多様な働き方を推進すること。私のような「リケジョ」は格好のモルモットになったのではないでしょうか。人事側からも色々ヒアリングをして頂き、少しずつ女性にも働きやすい環境ができてきました。

細かいことですが、作業着も男性用しかなかったため、デザイナーさんと相談しながらはじめて女性用のデザインを作って頂くことになりました。(もちろん、私が着用した社員第一号です笑)

私としても、そこまで環境を整えてくださったからには、成果をしっかり出して会社に恩返ししたい。そんな気持ちで、仕事にも身が入りました。
クライアント側からも、はじめは女性だからと遠慮されているように感じていましたが、半年、一年と経つうちにそんなわだかまりも消え、一人前のパートナーとしてお付き合い頂けるようになってきたと感じています。なにしろ福利厚生においては国内でも最も恵まれた環境でしたので、転職前と比べるととても高くモチベーションを持って毎日仕事に向き合うことができるようになりました。



イメージだけで仕事を選り好みしていませんか?

そんなこんなで転職して早5年。仕事内容も、職場の人間関係も、社風も、そして頂いている年収も、何もかもが希望通りになり大満足している私から、転職活動中の皆さんにできるアドバイスといえば・・・

いかに大企業とはいえ、工場周りをしなくてはならない、作業着を着て1日の大半を過ごすことになる私の今の仕事は、女子就活生からはさっぱり人気がないそうです。でも、残業が少なく、年間休日も125日頂ける恵まれた環境は、本当に素晴らしいものです。作業着のイメージだけでおじさんぽい、と避けてしまっている方はとてももったいないなと感じます。
求人票やリクナビ、マイナビの広告画面だけでは、伝えられるのはほんの一部ではないでしょうか。実際の職場の風景は、ネットで見る画面とはまた一味違うかもしれませんよ。

安易なイメージ、第一印象だけで選り好みすることなく、しっかり仕事の中身、職場の実際の空気に触れてみて、仕事探しをしていけば、きっと気に入るところがみつかるのではないかなと思います。
ちなみに、ここ3年ほどは安定して毎年女性社員が私の部署にも新規で配属してくれるようになり、女性の後輩も増えて更衣室も賑やかになってきて楽しくなりました。ありがたいことです。



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