誰だって、せっかく転職するからには少しでもいい条件で、いい社風で、いい仲間に囲まれて働きたいと思うのは当然のこと。しかしながら、面接で合格してやっと転職できたと思ったら「あれ?思っていたのと違うぞ・・・」なんてこともよくある失敗談。何が「思っていたのと違う」事になりかねないのか、ここをしっかり考えておかなくてはならないのです。

1にも2にも、まず社風
転職活動を成功させる最大の要素は、『何をするかよりも誰とするか』だと言われます。転職希望者に一番多い離職理由が「人間関係のもつれ」であることからも、気持ちよく長く働くためには、いい人間関係の中に自分の身を置くことが重要です。
面接は、1つの部屋に閉じこもって、面接官や経営陣の少人数と会って話すだけ。これではその会社の社風や、どんな人たちがいる職場なのかを感じ取ることは不可能です。選考フローに職場見学や座談会を組み入れてくれるところもありますが、大半はシンプルな面接のみだったりします。そんな場合は、自ら働きかけて、直属の上司や同僚となる方々に予め会わせてもらうのがよいでしょう。その申し出を断ってくる企業だとしたら、そもそもそんなところへ就職すべきではないはずです。
正しい数値で拾え「離職率」
いい会社かどうかの見極めは難しいものですが、少なくとも「ここだけはやめておくべし」というブラック企業を炙り出すのは最低限、必要な作業です。最も確実なのは、直近1〜3年間での離職率を調べること。ホームページには記載がないことも多いので、人事サイドに確認すべきでしょう。
離職<率>というのは数字のカラクリもあり得ます。分母が何で、分子が何の数値を持ってきているのか、要チェックです。「**部署では、去年は退職者がいなかったな。それでは直近1年間の離職率は0%でいいだろう」などと、都合のいい部分だけを切り取って公表できることもありますから、実態をしっかり聞くことを躊躇わずに行ってほしいです。そんな数字も、隠そうとしたりごまかそうとするようならば、そんな求人も避けておくべきではないでしょうか。
その商売、時流に乗っていますか?
求人票に提示された年収や福利厚生などの待遇面だけをチェックして、そこが希望に叶うとしても、そもそもの事業自体が右肩上がりで成長しているのか、今後少子高齢化が進んでいくこの日本において「勝ち筋」のあるビジネスを行っているのか、その点をしっかり知ることは重要です。
健全なマーケットで成長産業なのであれば、自社だけではなく当面のライバル企業も絶好調のはずです。競合他社に脅威となる存在がなく、顧客層も目減りしているようならば要注意。過去の遺産だけで飯を食うような状態であれば、将来不安を感じざるを得ないでしょう。
例外として、独占、寡占状態にあるニッチマーケットの下でトップシェアを持っている場合が挙げられます。こんな企業であれば、ライバル不在でも強みを発揮できている可能性は高いわけですが、しかしそのニッチで狭い市場自体が今後どうなっていくのか、についてはよくよく考える必要があるでしょう。滅びゆくマーケットで王様でいたとしても、何の価値も生み出さないことになってしまいますから。
転職サイトや求人票だけを見て、あるいは数十分の面接を経るだけで、「いい職場」を探し当てるのは限りなく不可能です。ハズレくじを引きたくなければ、『調べる』事への労力を惜しむべきではないのです。
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