「35歳転職限界説」など、いつの時代も30代、40代の転職活動は苦労すると言われます。実際、人事サイドとしても「同じ能力なら若手を」と考えるのは、これはスポーツの世界と同様に当然のこと。歳を重ねるというのは、やはり一見ビハインドと考えられがちではあります。特に面接の場では、厳しく見られることを覚悟する必要があります。
不利な要素のある中で転職活動を成功させるためには、相応の準備をして臨む必要があることは間違いありません。

<新しいこと>を学ぶ意欲があるか
人間は、「知っているコト」「馴染みのあるモノ」に安心感を覚える生き物です。無意識的に、自分がこれまでに経験してきたこと、場所、方法を好む習性があり、これは大小差異こそあれ誰もが抱えるものではあります。
しかし、年齢が重なるにつれ、さまざまな経験をすることによって、自分が心地良く感じる場所、モノ、コトがどんどん増えていくと、次第に新しいことや自分が知らない方法に取り組むことが億劫になってしまいがちです。パソコンやスマートフォンを新しい機種に買い替えて、まったく使い方がわからなくなる状況にストレスを感じたりしませんか?若い頃は、説明書を読むのにワクワクしていたのに・・・
新しいことが「苦手」だからこそ、積極的に取り込んで自分の知識や経験をさらに増やしていこう、という意識を持つことができるかどうかは、転職活動において大きな分岐点となるのではないでしょうか。
過去の成功体験にしがみつくことはないか
「前の会社では**だったのに」というセリフは、転職者が最も口にしてはいけない言葉だと言われています。その言葉を聞いた周囲の社員の方々にとっては、それを聞いてどうなるものでもありませんし、聞かされて気持ちの良い言葉ではないですからね。
確かに、前の職場では自分の考えるやり方でうまくいったかもしれません。が、過去は過去。今とは状況もリソースも異なるはずです。
過去の成功体験に固執することなく、素直に周囲に助言を求め、新しいチャレンジに身を投じる勇気を持つことです。
過去の成功経験が豊富な方ほど、どうしても“昔は良かった・・・”という、つまらない感情になってしまいがちです。成功してきた方こそ、一度すべてを捨てて真っ白な状態で、新人のつもりで(実際、転職したばかりの時点では間違いなく「新人」なのですが)努力することが大事なのです。
ベテランと若手の“架け橋”となれるか
なんだかんだ言っても、日本経済を回しているのは大手企業の重鎮たち、おじいちゃんやおばあちゃん世代です。一番お金を持っている世代もそのゾーンです。
そのことに対して、快く思っていない若者も多くいます。もう少しミクロな視点でも、社内で「経営陣vs現場」みたいなシニア層と若手社員の構図があるかもしれません。そんな時に、新しく転職してきたあなたの立ち位置は「現場」になることが予想されます。シニア層、ベテラン陣と対極にいる位置です。
必ずしもそうとは限りませんが、現場で頑張っているのはあなたよりもひと回り、ふた回り下の世代の若手社員が大多数でしょうから、果たすべき役割は、その若手の現場での葛藤、苦しみを学ぶこと、そして同時に経営陣、マネジメント層の本心や親心、若手層への期待値も知り双方の架け橋となることではないかと思います。
ベテランの方が転職してくる、というだけで、大半の若手社員は少し警戒の意識を持ってしまいます。良き兄貴分・姉貴分となり、相談にも乗りながらも周囲にアドバイスができる存在となれれば、会社にとっても「採用して良かった!」と思ってもらえる人材となることでしょう。
期待されるハードルは決して低くはありませんが、それだけベテラン社会人の存在価値は高く尊いものなのだ、というプライドを持って、転職活動に臨んではいかがでしょうか。
その他の関連記事はこちら
facebookページはこちら