大学卒業後、実家から通うことのできる距離にある専門商社に入社。
以来、15年間ずっと同じ部署でルートセールスの営業をしてきました。
ですが、結婚、出産を機に転職しようと悩むことになりました。
このまま惰性でこの仕事を続けていっても、収入が増える見込みは薄く、仕事のやりがいも正直見出せる気がしない。動くなら今だ、と考えるようになったのです。

子育て費用が捻出できず・・・
まず、一番問題になったのはやはりお金のことでした。長年勤務した会社は、従業員数50名ほどのこじんまりした職場で人間関係も良く、前述の通り自宅から近いなど環境は良かったのですが、いかんせん年収が上がらず、世の中の同世代の方々の平均値を大きく下回っている状況でした。しかも、この先10年、20年と続けても、もうさほどアップしないということもわかっていたのです。妻とも相談し、いろいろやりくりを考えてみましたが、ないところから生まれるアイディアも限界があります。
子育てをきちんと行うためには、なんとしてでも年収を増やす必要があるとの結論に至りました。
転職活動を開始。自分のセールスポイントは?
転職活動を開始して、愕然としました。
面接でPRできるような要素が見当たらないのです。
入社以来、ずっと同じ得意先を毎日回っている仕事でしたので、特殊なスキルや資格は一切取得していませんでしたし、商品も同じものですので売り方も特別なスキルが必要だったわけでもありません。
30歳を超えた年齢で、特段「これができます」という売りがない人物を採用してくれる企業なんてあるはずがない・・・。
面接で不合格になる度に、落ち込んでいく日が続きました。
まったくの異業種へ。必要なのは「勇気」
途方に暮れていた転職活動でしたが、転機となったのはお世話になっていたエージェント会社のキャリアドバイザーの方の一言でした。
「年収をアップさせたいなら、フルコミッションで頑張る働き方などいかがですか?」
ご存知の方も多いかもしれませんが、外資系の営業会社などでは、固定給が標準である日本企業とは異なり、成果報酬制の給与制度を取っているパターンがあります。私は藁にもすがる想いで、とある生命保険会社の選考に臨みました。
面接の場で言われたのは「あなたがこれまで真面目にルート営業で培ってきたコミュニケーションスキルは、当社で必ず活かすことができる。あとは、まったく知らない業界に飛び込んで、勉強し続ける勇気を持つことができるかどうかだけの問題です」という言葉でした。
一念発起、もうやるしかないとここで腹を括り、無事に採用して頂くことができました。
苦難の日々を乗り越えて。
転職から3年の月日が流れました。
転職直後は、今思い返しても吐き気がするほどつらい毎日でした。
業界のことを知らない、商品のことを知らない、お客様のことも知らないわけですから、とにかく最初は知識をひたすら学び続けました。
商品の特性上、お客様の大切な資産をお預かりするわけですから、たった1つの間違いも許されないという緊張感は、前職では味わうことのなかった経験でした。
でも、初めてお客様にご契約頂き、少しずつお客様が増えていく中でこの仕事のやりがいを見出し、そうなると勉強することの意味も理解できてきて、学ぶこと自体も楽しくなりました。こうなるとしめたもので、仕事に向かう毎日がどんどん楽しくなっていったのです。
そして、そもそものテーマであった年収については、おかげさまで前職の2倍以上もの額を稼げるようになりました。妻も大喜びです(笑)。
また、これは副次効果でしたが、休日を自分で決めることができる働き方になりましたので、子供のイベントにもほぼ全て参加できるようになり、妻の代わりに送り迎えをしたりと、家庭での環境もかなり改善できました。これは嬉しかったですね。
私の場合は、本当に未知の世界に飛び込む「勇気」を持ったこと、それが何よりの成功要因だったと思います。理由をつけて踏み出さないことは簡単ですが、自分に言い訳をせず、退路を絶ってチャレンジすることが、人生をよりよくするための最良の手段なのではないでしょうか。
その他の関連記事はこちら
facebookページはこちら