結婚、出産を機に家庭に入り、社会から離れていた私は、子供が小学校に進み学童保育を利用できるようになったタイミングで再度働くことを決意し転職活動にチャレンジすることにしました。家計を助けるためにも、そして自分自身が社会との繋がりを持ちたいという精神的な理由も大きかったです。
10年近くのブランクに不安いっぱいだったのですが、面接の場では想像以上の差別があることに愕然としてしまい、自信を失ってしまったのです。

「またすぐに辞めるんじゃないの?」
今でも忘れられないのは、一社めの面接会場での出来事でした。
出てきた面接官は、自分の親ほどの年齢の役員の男性でしたが、最初から主婦である私に対して懐疑的な目を向けてきました。
「子供が熱を出したり、学校の行事だとかで、しょっちゅう休むことにならない?」「ブランクあるけど、本当に仕事なんてできるの?」
挙げ句の果てには「またすぐに辞めるんじゃないの?」という嫌味を言われてしまい、合否判定を聞くまでもなく、こちらから退室してしまったのです。
これだけダイバーシティが叫ばれる現代でも、こんな方が普通にいるんだという事実がとてもショックで、しばらく次の転職活動に移ることができませんでした。
夫からのエールが励みになる
しばらく転職活動をストップし、家事に明け暮れていたのですが、再就職に興味を持っていた私のことを心配した主人が、色々と調べてくれたり、「何かあってもサポートするから」と、私以上に真剣になって転職活動を後押ししてくれました。
面接で色々嫌なことを言われましたが、確かに子供の行事は1年に何度かありますし、急に熱を出してしまうことだってあり得ます。そんな時に、毎回仕事を休むというのは、パートならまだしも正社員としてはなかなか認めてもらえないところが多いのも事実です。うちの場合は、主人の勤める会社に理解があることもあって、交互に休みを取ることができるというメリットは、大きな安心材料となりました。ずっと隣で励ましてくれた主人には、今も感謝しています。
もちろん主人も仕事第一ですから、どうしても都合がつかないこともあります。それでも、私の再就職を前提に協力してくれたという姿勢が嬉しかったですね。
事務職でも、勝手が違う
10年という時間は、私が浦島太郎になるのに十分な長さでした。
ご縁を頂き入社することになった新しい会社では、前職と同じような一般事務の仕事をすることになったのですが、まず使用するパソコンのスペックが全然違っていました。
社内で営業さんと連絡を取り合うツールも10年前とは様変わりしていて、昔の知識や経験などほとんど何も使えない状態でした。
空いている時間に少しExcelやWordの勉強をしたりはしたのですが、それもあまり役に立つことはなく、それよりも事務の先輩社員の方から丁寧に教えて頂いたことが救いとなりました。その先輩も同じ主婦の立場でしたので、色々共感してくださったこともありがたかったです。
コミュニケーションが何より大切
そんな私が新しい仕事に慣れるために、一番大事にしたのは社内でのコミュニケーションをしっかり取ること。
子供のいる主婦という立場ですから、どうしても勤務時間には限りがあり、残業もできません。残してしまった仕事を肩代わりしてくださる方がいたり、急な休みでも代理対応してくださる方もいたりして、そんな方々に何か恩返しできないかと、日々「何かお手伝いできることはありませんか?」とフロア中を聞いて回る習慣ができました。後から聞いたのですが、社長さんがその私のスタンスを高く評価してくださっていたようで、「あんなふうに、自分から仕事を作るという姿勢を見習うように」と、営業部の方々にお話をしてくださっていたそうです。
困ったらすぐに相談、困っているような方をみつけたらこちらから声をかける。自分一人で解決できなくても、社内の方々の力やアイディアを借りてみんなで解決する。そんなことを続けているうちに、だんだん仕事の感覚を思い出し、楽しくなっていきました。
当初、社会復帰するのには大きな苦難が続きましたが、結局は主人や社内の仲間のおかげで無事に復帰することができました。
本当に感謝しています。
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