高卒でフリーターを続けてきた20代の若者が、例えば結婚を機に安定した正社員の職を目指す際、どのように好条件の求人に出会うかをご紹介します。学歴が足を引っ張ってしまうケースも確かにありますが、それをカバーするための資格取得、職歴整理、専門エージェントの活用、非公開求人の狙い方など、すぐに実践できる4つの具体策を提示し、就職活動成功の道筋を示します。

資格取得で応募可能な求人の幅を広げる
高卒フリーターから正社員を目指す際、最も有効な手段のひとつが「資格取得」です。多くの企業は学歴や職歴にこだわる傾向がありますが、一定の資格を持っているだけで応募可能な求人の数が格段に増えます。例えば、事務職を希望するなら「日商簿記2級」や「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」の資格が有利に働きます。営業職なら「ファイナンシャルプランナー(FP)」や「宅地建物取引士(宅建)」の資格が評価されます。IT系なら「基本情報技術者」や「ITパスポート」など国家資格が武器になります。これらの資格は比較的短期間で取得可能なものも多く、通信講座やオンライン学習を活用すれば、仕事をしながらでも学習が進められます。
また、資格を持っていることは単にスキルを証明するだけでなく「目標達成能力」「自己管理能力」「学習意欲」を企業にアピールする材料にもなります。特に結婚を機に安定を目指す姿勢は、採用担当者にも前向きに映るポイントとなります。
職歴の整理とアピールポイントの再構築
フリーター期間が長いと「職歴に自信が持てない」という不安を感じる方も多いでしょう。しかし、アルバイト経験の中にも正社員として活かせるスキルや実績は必ずあります。大事なのは職歴を単に「アルバイト歴」として並べるのではなく、仕事内容や成果、身につけたスキルに焦点を当てて整理することです。
例えば、飲食店でのアルバイトであれば「接客スキル」「クレーム対応能力」「売上目標の達成経験」などをアピールできます。倉庫や物流関連であれば「効率的な作業手順の工夫」「チームでの協働経験」などが評価対象になります。さらに、アルバイトリーダーやシフト管理の経験があれば、リーダーシップやマネジメント素養もアピールできます。
職務経歴書や履歴書を作成する際は、これらのポイントを具体的なエピソードや数字を交えて書き込むと説得力が増します。面接でも、自己PRの材料として準備しておくことで自信を持って話せるようになります。
転職エージェントやハローワークの専門支援を活用する
正社員未経験のフリーターが好条件の求人に出会うには、自力の求人サイト検索だけでは限界があります。そこで活用したいのが、若年層やフリーター向けの専門転職エージェントやハローワークの若年者支援窓口です。これらの支援機関は高卒・フリーターからの正社員就職に強みを持っており、適職診断や書類添削、面接練習まで一貫してサポートしてくれます。
例えば、「ハタラクティブ」「第二新卒エージェントneo」「ジェイック」などの民間エージェントは、職歴に自信がない若者向けの求人を多く保有しています。さらに、企業側も未経験人材の育成を前提にしたポテンシャル採用枠を設けており、一般の求人サイトには掲載されていない非公開求人も紹介してもらえます。
また、ハローワークの「わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」も、年齢条件を満たす20代なら利用価値が高いです。地元密着の求人情報や中小企業の採用情報も多く、丁寧なカウンセリングが受けられます。公的機関ならではの安心感と費用がかからないメリットも魅力です。
非公開求人・紹介案件を狙い撃ちする
好条件の求人は、必ずしも求人サイト上に公開されているとは限りません。実は企業の多くは「非公開求人」という形で転職エージェントを通じて採用活動を行っています。理由は、応募の殺到を防ぎたい重要ポジションや、採用予定が公になっていない計画段階のポジションなどが多いためです。
特に、結婚やライフプランを考えている20代後半の求職者は、企業から見ると安定志向で長く働いてもらいやすい層と評価されやすい特徴があります。そのためエージェント経由での紹介案件の中に、未経験でも高待遇が狙える求人が紛れていることが少なくありません。
非公開求人を狙うには、複数のエージェントに登録して担当者としっかりコミュニケーションを取ることが大切です。希望条件や将来像を具体的に伝えることで、マッチした案件が出たときに優先的に紹介してもらえます。また、担当者から面接対策や企業情報の裏話も聞けるため、選考通過率が上がりやすくなるのです。
高卒でフリーターを続けてきたとしても、結婚をきっかけに人生を安定させたいという思いは決して遅くありません。資格取得で武器を作り、職歴整理で魅力を引き出し、専門支援機関の活用で効率的に動き、非公開求人を狙い撃ちする――これらの戦略を実行すれば、思い描く正社員生活に一歩ずつ近づくことができます。大切なのは「遅すぎる挑戦などない」という前向きな気持ちです。