転職すると年収は下がってしまう。そんな“常識”を耳にして、なかなか転職活動に踏み切ることができずに躊躇している方も多いのではないでしょうか。確かに、転職となると業界や職種上で未経験となって再スタートすることになるケースが多いため、平均値としてはどうしても低めになってしまいます。
しかし、うまくやれば転職によって収入を大きく伸ばすことも十分可能です。そのためには、戦略的に動く必要があるのです。

手取り早いのは「ヘッドハンティング」
転職した際に、収入が一気に増える方がいます。
この典型例はいわゆるヘッドハンティングされること、です。
こちらから企業の求人情報を見てエントリーするのではなく、自らのプロフィールを公開し、企業の人事サイドに自分自身を売り込んでいく形、これを最近の転職市場では「逆求人」と呼びますが、そんな形で企業側からオファーを受ける手法でいけば、能力や経験のある方ほど、あちこちから引っ張りだことなり、自然と提示される給与面は上昇するでしょう。
タブーとされる業界もありますが、同業他社へのスライド転職などでは、即戦力であることはもちろん、顧客ごと引っ張っていける可能性が高くなる点も考慮し、より高い水準でオファーを受けることもあるようです。
もちろん、ヘッドハンティングされるに値する経験とスキルが必要になるため、誰もがこの作戦を使えるというわけではありませんが、一定の「売り文句」があるという心当たりのある方は、まずは登録だけでも行ってみてはどうでしょうか。
利益率の高いビジネス展開の業種へ
同業他社へのスライド転職が実際には難しい、あるいは「もう同じ業界はまっぴらだ」と考える方には、次の一手。それは、もともと高利益体質なビジネスモデルの業界へシフトチェンジすること。例えば、コンサルティング会社。この業種では、モノの仕入れなど基本的には皆無で、あくまで商品は「人」の「知見」です。
そのため、売上に占める利益率は異常なまでに高く(そのため、発注できるのも体力のある優良企業に限られる)、当然ながらそこで働く従業員の報酬ベースも高く設定されています。
IT業界でも似た側面があり、メーカーや商社、サービス業などと比較すると利益を出しやすい事業構造になっていることが多く、やはり業種によって利益が出やすい、出にくいという明確な差異があることは事実です。簡単に言いますと、「より儲かっている業界に身を投じませんか」ということです。
ただし、当然それだけの魅力があるわけですから、転職活動上でのライバルが増えることは覚悟しなくてはなりません。また、「人」そのものが商品となる意味合いも強く、働き方はなかなかにハードです。仕事へのストレス耐性の弱い方は、避けるべきかもしれません、
給与以外の手当をチェック
中には、給与面に現れないメリットを享受できる求人も埋もれています。これは見逃さないようにしたいところです。
条件的には、多額の住宅補助が受けられる、資格手当や営業手当がつく、など。福利厚生が充実している企業だと、これらの恩恵を受けることができるようになります。
5万円給料が上乗せされるよりも、5万円分の住宅補助がつくほうが、税金麺を考慮すると圧倒的に有利です。それらの手当は毎月のストックになりますから、一時的なインセンティブが出るよりも、よほど収入面での貢献度は高くなります。
狙い目は、大手企業の関連子会社など。給与水準は当然本体ほどの魅力ある条件ではなくなるかもしれませが、従業員として受けることのできる福利厚生は同等レベルであることが多く、先にお伝えしたような住宅補助などの手当が多々ある場合があります。額面に反映されない金銭的メリットについては、十二分に検討する価値があるのではないでしょうか。
目先ではなく将来性を見よ
もう一つ大切なのは、新しく入る企業の「将来性」です。
スタート時点の設定給与が前職と比べて高い、低いということだけに一喜一憂するのは危険です。長く勤めるつもりで行くならば、やはり大切なのは今だけではない、3年後、5年後、10年後の給料なのです。
家族経営で、どれだけ良い業績を叩き出しても経営層は親族だけで占められている企業と、そうではなくフラットに生え抜き社員をどんどん登用している企業。
この両社では、企業規模や最初の給与面が同等だったとしても、10年も働けば、そのうちに収入面では大きな差がつくはずです。
前者では、自分たちの家族、身内のことしか優先しないのに対して、後者では企業として「努力して結果を出した者に正しく報いる」という文化、価値観が根付いていることが十分予想されるからです。もちろん、後者であってもダメダメなワンマン社長が鎮座しているようではお先真っ暗、ですが・・・
「人に報いる」という企業理念を持っているかどうかで、そこで働く方々の収入は大きく変動することは間違いありません。それに気づくためには、ごく単純なことですが、同業内でより高い給与提示を行っている求人を探すのが近道になるのではないでしょうか。
当然ながら、そのような良質な求人であればあるほど、求職者のライバルは増えていくことになりますが・・・。これはまあ、当然といえば当然のこと。より高い収入を得るためには、そう簡単な道などはない、ということを肝に銘じて常々自己成長する機会を持つ努力をしていくべきではないでしょうか。
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