小学生の頃から始めた野球。大きな挫折もなく、“エースで4番”としてシニアリーグを経て“野球留学”で地方の名門校へ進学、甲子園ではヒットも打ちました。プロを夢見て独立リーグへ進んだものの、高校時代の無理が祟ったのか肘を故障してしまい、投手としても打者としても成功できずに最終的にはプロを断念。同世代の社会人から大きく出遅れながら、はじめての転職活動を行うことになりました。

ビジネスパーソンとしては実績0・・・
独立リーグでは、一応給料は頂いてはいたものの、その金額だけで生計を立てるのは到底不可能でした。そのため、練習前後にはチームから推薦されたアルバイトを行なっていたため、四六時中グラウンドにいたわけではなく、一応社会との繋がりはありました。
とはいっても、あくまで時間限定でのアルバイト。ビジネスパーソンとしてのキャリアは0に等しい状態でしたので、こんな自分でもできる仕事があるのかどうか、とても不安な気持ちで転職活動を開始しました。
これまでずっと野球しかしたことがなかったため、特に何がしたい、という希望もなく、当初は途方に暮れてしまっていました。
身近な先輩、同僚を頼っていいのか?
そんな不安な気持ちでスタートした転職活動で、最初に頼ったのは同じような境遇でプロ選手の夢を断念した先輩や同僚、でした。ちょうど一年前に、先にチームを去っていった彼らに相談してみると、彼らが就職した企業や、同じような形で求人をかけてくれていた企業をいくつか紹介してもらうことができました。
ところが、話を聞いてみると、社会人として未経験であるという理由から、給料は最低賃金とほぼ同水準、休日も月に3~4日取れればいい方だということでしたので、決して高望みするわけではないものの、もう少し好条件で拾ってくれる先がないものか、自分自身で転職サイトなどを見ながら探していくことにしました。色々相談に乗ってくれた先輩方には、今でもとても感謝していますが・・・。
「努力してきたこと」が財産になる
転職活動を進めていく中で、とある企業の人事の方に言われた一言が、大きな転機となりました。
「確かにデスクワークや営業活動など、まったく経験がないことを負い目に感じているかもしれない。でも、誰よりも努力してきたからこそ、甲子園で活躍できたのではないか?コツコツ努力できるというのは立派な才能で、それを武器にすればきっと社会人として大成できる」と。
残念ながら、そう言ってくださった方の企業には、即戦力しか採用枠がなかったためご縁がなかったのですが、胸を張って堂々と面接にチャレンジしよう、そう思えるようになってからは、かなり気が楽になったことを覚えています。それ以降、探してエントリーした企業での面接には自信を持って臨むことができるようになりました。
そして、とある企業での営業職として、内定を頂くことができたのです。
右も左もわからない。でも。
入社してからの数ヶ月は、それはもう大パニックでした(笑)。
幸い、社員の先輩方は皆さん本当に親切で「わからないことがあったら、何でも聞いてね」と声をかけてくださるのですが、なんせ初めての企業勤めです。右も左も、何がわからないのかさえもわからない日々。
でも、たった一つ決めていたことを愚直に守るように心がけました。
それは、きちんとメモを取り、一度受けた注意は二度とされないように、学習しようと努力したことです。その甲斐あって、半年ほど経過した頃から、だんだん仕事の進め方も理解できてきて、お客様からも評価して頂けるようになりました。
何しろ、甲子園でヒットを打ったというエピソードは、決して自慢するつもりではなかったのですが話のネタになり、色々と話しかけてくださるお客様もたくさんいらっしゃって、これはこれで、野球をしていてよかったな、などと感じることができた次第です(笑)。
何事も、思い切ってチャレンジすること。
そして、自分を信じて努力を続けること。
それさえできれば、大抵のことは何とかなるのではないか。
最近は、そんなふうに考えるようになりました。
その他の関連記事はこちら
facebookページはこちら