これまでに色々な社会人の転職サポートを行ってきました。どこからも欲しがられるような即戦力人材から、ニッチなジャンルで孤高のポジションを確立していたものの、そのスキルや経験の転用に苦戦してきた方、まったく働いた事のない若者など。さまざまなバックグラウンドの方々を受け入れる企業もそれこそ千差万別ですが、どこの人事担当者も口を揃えて希望していたことがあります。それでは「チャレンジ精神を持った人材であること」。言葉にするとごくごく単純な話ですが、実際に前向きに行動できる人間など、そう多くはないものです。

恥ずかしい?失敗が怖い?
転職市場に限ったことではなく、例えば一般ビジネスパーソンを対象とした各種セミナーの会場でも思い浮かべてみてください。講師の方が「一度、実践してみるほうがわかりやすいですね。どなたか、**役をお願いできませんか?」と壇上に来てくれというジェスチャーをする。即座に「やります」と手を挙げて立ち上がる人は、10人に1人、いや100人に1人いるかどうか。多くの受講生の前に立つのが恥ずかしい、自分勝手だと思われたらどうしよう、講師の望むような言動ができなかった恥をかく、・・・「やらない理由」なんて、いくらでも湧いて出てきます。
数百人の人たちの前に立ってみること、その経験からしか得られない事だってあります。勇気を出して挙手してみれば、きっとそのセミナーは一生忘れられないものとなるでしょうし、講師の方が伝えたかった事を、誰よりも深く理解できるチャンスでもあるわけです。
「その場」を無難に切り抜けようとするな
面接のシーンでも、面接官の質問に対して「無難に回答する」クセのある方のなんと多いことか。面接官が想像できる範疇の受け答えしかしていない、というのは、面接官にとっては安堵感に繋がりともすればいい雰囲気で面接自体は進んでいるように感じられるのかもしれません。ですが、「無難に切り抜ける」というのは、シビアな見方をすれば【何の印象にも残らない】のとほぼ同義です。失敗がなくマイナス点がつけられない代わりに、何ひとつ加点要素もないままにその面接を終えて、果たしてあなたの望むゴールを迎えられるでしょうか?
面接官が「ん!?」と固まるような逆質問、「どういう事ですか?」とつい聞き返してしまうような回答、面接の場が凍りつく、固まるような状態を一瞬でもいいから作り出してみましょう。“その他大勢”は記憶に残りません。「いい人」は「どうでもいい人」で終わってしまうのです。
失敗は買ってでも経験せよ
スポーツ選手でもビジネスパーソンでも、大成功して有名になった方々が、若い頃からその地位にたどり着くまで、たったの一度も失敗せず、ずっと成功し続けてそこまで成り上がった、と思いますか?答えはもちろんNoです。むしろ、一般人の10倍、100倍もの情けないミス、恥ずかしい失敗、悔しい負けがあったはずです。失敗して心底悔しいと思うこと、たくさんの人に迷惑をかけるミスをして眠れない夜を過ごしたこと、その1つ1つが財産となるのです。「もう負けたくない」「絶対にもう同じミスはしない」そう心から思えて次の行動に移すことができれば、日々の行動が変わり、得られる結果だってどんどん変わっていくのです。
当然、賢い面接官はこれまでの人生の中で、そのような失敗をどれ位重ねてきたのか、を問うてくるでしょうね。
迷ったら「前へ」
「やったことがない仕事だと思うが、頼めるか?」「前例のない仕事だが、成功パターンを築いてほしい」こんな経営層からの願いを、「任せてください!」と即答できる人材。どこだって、そんなアグレッシブな人ならば一緒に働きたいと思ってくれるでしょう。「よくわからないから、やらない」ではなく「よくわからないから、首を突っ込んでみる」という前のめりな姿勢。迷ったら前へ、という行動習慣を身につけることは、転職活動のみならず、今後の人生をより彩り豊かにしてくれるはずです。
誰だって恥ずかしい思いはできるだけ避けたいと考えてしまいますし、できれば失敗せず成功し続けたい。だからといって、ビビってしまって小さくこじんまり纏ってしまうことは、結局は自分の首を締めるだけ、行動範囲を狭くしてしまうだけだという大きなリスクなのです。
経験不足、知識不足、学歴や職歴不足がコンプレックスとなっている方は、ぜひこの「前のめり」なメンタリティを身につける努力をしてください。
人生は、きっと好転しますから。
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