新卒で入社したのは、インフラやネット環境をオフィス向けに販売するベンチャー企業。新卒をここ数年、すごい勢いで大量採用している中で、若手社員が楽しそうにイベントをしたり、皆で仕事に取り組んでいる様子を見て興味を持ち、とんとん拍子で内定をもらい入社しました。
まさか、入社してすぐにこんな酷い仕打ちを受けるなんて思いもよりませんでした・・・。

先輩も、上司も不在。それが当たり前の毎日
入社した際には、総勢300名ほどの社員数に膨らんでいたのですが、そのうちの半数以上がここ1、2年で入社した若手社員ばかりでした。
自分が配属された法人営業部にも、入社3年以上の経験がある社員は部長とマネージャー2人の3人のみ。直属の上司であるマネージャーは、他エリアの事業も兼務で担当しているため、週に1、2度しかフロアには来ていませんでした。時々見かけても、彼には私も含め20数名もの部下がいるわけですから、ひっきりなしに誰かから相談を受けています。
まだ新人の、たいした商談も持っていない新人が気軽に相談できる雰囲気ではなく、結局マニュアルもないまま、見よう見まねで電話がけを行い、アポイントを頂くこともできずに苦労していると近くの先輩から「ちゃんと仕事しろよ!」と怒鳴られる始末で、何をどうしていいかもわからずに苦しむ日々が続きました。
最先端であるはずの商品が欠陥だらけ。でも・・・
既存のお客様も数社引き継いで営業を開始したのですが、説明会の時には「日本で最先端をいくサービスを提供している」と聞いていた看板商品は、実は欠陥だらけ。しょっちゅう不具合が出ては、お客様からクレームのご連絡を頂く、という悪循環に陥っていたのです。肝心のサポートセンターにも、コストカットのためか十分なスタッフを配置できておらず、電話をかけてもずっと留守になっているため、お客様のお怒りは倍増して営業にかかってくる、という状況でした。
まだ商品についても十分なレクチャーも受けていなかった私は、何についてお怒りなのか、さえ、きちんとは理解できずに、ただただお話を伺っては謝罪する、解約のお申し出を頂く、という、マイナスの業務ばかりがひたすら続いていくことになりました。この頃、精神的にも病んでしまい、次第に出社することが億劫になっていきました。
過労で同僚が倒れてしまう。はじめて我に返る
毎日の残業もとても長いものでした。
誰も代わってくれず、助けてくれる上司も不在なので、出てくる課題をすべて自分1人だけで調べて解決しなくてはならないため、先輩社員の2倍、3倍の時間が必要だったのです。
そんなある日、同僚が過労で倒れてしまい、入院することになりました。
幸い、大事には至らず数日で復帰できたのですが、その際に労働準監督署の審査が入り、色々ブラックすぎた部分がすべて明るみになり、是正していくことを義務付けられ、会社としても一定の処罰を受けることになりました。
私は、その機に退職し、転職することを決意しました。
毎日朝から晩まで、理不尽に怒鳴られっぱなしで過ごしてきたため、知らないうちに自分の人格まで歪んでしまっていたのだと思います。
気づけば、街中の飲食店などでも店員さんにきつく当たったりしてしまう自分がいて、こんな人生ではダメだと痛感したのです。
幸い、身内の紹介でまったくブラックさの欠片もない企業に転職することができましたが、毎日の仕事が楽しくて仕方ありません。
もっと早く、勇気を持って「逃げる」決断ができていればよかったのですが、それでも、私のように逃げることもできずにただ我慢を強いられている方も、世の中にはまだまだたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
どうか、仕事は人生にとってごくごく一部でしかないこと、
仕事なんて他にいくらでもあること、
あなたの周りには支えてくれる仲間がたくさんいること、
を、忘れないでください。
おかしいと思ったら、やっぱりおかしいんです、その職場は。
経験者として、痛切にそう思います。
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