物価高が人々の暮らしを直撃し、長引く円安や世界情勢不安で景気が安定しないこの時代。まともな仕事にありつく事は簡単な話ではありません。こんな時期に仕事を探そうとするのは、平常時と比べるととんでもなく困難を伴う話。
いつもなら採用枠がある企業でも求人を減らし、止めているわけですから、転職希望者にとってはかなり厳しい状況となってしまいました。こんな時期だからこそ、転職エージェントをうまく使ってみてはどうでしょうか。

「元気な会社」を知っている
転職エージェントとは、転職希望者を求人企業に対して紹介、マッチングを行い、入社に至った際にフィーを受け取るビジネスモデルです。そのため、転職を決めてもらわなくては自分たちの仕事は1円の価値も生み出さないため、採用意欲の高い企業をよく知っています。
経済情勢不安の最中でもダメージを受けていない企業、むしろこの不景気の最中にも業績を伸ばしてきた企業の情報もいち早く入手しているのがエージェントという職に就く人々。これまで平常時に出回っていた求人が次々とクローズになり、反対に新たに発生した採用ニーズが多数ある状況にいち早くキャッチアップし、適切な提案ができるのは求人媒体でもハローワークでもなく、彼らのようなエージェント会社なのです。
ニーズがなくなり雇用調整の憂き目に遭った方々を、適切に需要のある職場へ再配置するという観点で考えると、社会貢献度の大きなビジネスだと言えるでしょう。ただし、その使命感を正しく認識し、誠実に候補者に向き合うことのできる業者に限って、の話ですが・・・。
表に出せないニーズもある
コロナ禍以降、長引く業績低迷に追い込まれた企業の多くは、雇用調整に走り始めています。派遣やアルバイト、パートなどの有期契約労働者をカットし、さらには古株で人件費の高いシニア、中堅層のリストラを行っている企業も出てきました。
しかし、彼らとてビジネスを続けるためにはその商売の担い手が様々な職種で必要であることには変わりがありません。一方では人件費の高いベテラン層に早期退職勧告を行いつつ、もう一方では若手での新規募集をかけたい。
こんな人材戦略で人材の入れ替えを目論む企業も増えていきます。そうすると、片やリストラ、早期退職で肩たたきをしておきながら、表立って「新戦力、大募集!」とは打ち出すことができないのです。そんな企業は、水面下で良い人材を探そうとエージェント各社にアプローチします。
リストラなどが横行する不況の際には、表には出せない、出しづらい採用ニーズが発生しやすく、それらの案件は求人広告には載らずにエージェント案件となっていくのです。
ブラック求人をフィルタリング
不況に陥ると、残念ながらサービス残業や過酷な労働条件下に置かれる労働者が多数発生します。求人情報には年間2回の賞与支給と記載されていたのに、フタを開けてみると「コロナ禍で業績が低迷したから、当面ボーナスは一切なし」なんて、求人情報とまったく違う条件を入社してから突きつけてくるような不誠実な企業もあるわけです。
エージェント会社は、相談に乗り入社した方々から「あの会社のせいで、酷い目に遭った」なんて吹聴された日には、信頼という看板は一瞬でズタズタに切り裂かれてしまいます。候補者の方が満足、納得して転職先を決められるようにする提案を行うわけですから、ブラック求人は最大限カットしていくのが普通です。
そうでなくても、良心あるまともな業者であれば、人を人とも思わないような、新人でもこき使われるような職場は絶対に紹介先としてリストアップしないはずです。求人広告を見ているだけでは気づくことのできない「ブラック度」も、ある程度フィルタリングしてくれるという点では重宝するでしょう。
積極的な経営者もいる
これまでの“売り手市場”が終焉を迎え、転職希望者のほうが増えて溢れてしまう“買い手市場”に転職市場が転じると、これまで平常時には存在しなかったような優秀層もなかなか行き先が決まらずに浮いてきたりします。好況時にはさっさと決まってしまうような方であっても、求人総数が激減することから、なかなか決めきれずにマーケットに残っている可能性が増えていくのです。
賢い経営者は、そのマーケット状況に目をつけます。いつもなら採用できないような人材を、今だからこそ採用しよう!と、これまで以上に積極的に採用活動に力を入れるのです。
求人倍率が低下し、いつもよりも多くの応募が見込めるようになるわけですから、これまでと同じポジションの募集であっても、より質の高い採用が成功する確率が高まるわけです。周りが採用活動を止める、縮小する。「だからこそ」逆張りで採用を増やし、強化する。こんな先見性のある企業の求人を扱っているのも、エージェントの特徴といえるのです。
アグレッシブなスタンスで事業展開をする企業に転職すれば、この不況でどんよりした社会の中でも、モチベーションを高く持って仕事に取り組むことができるのではないでしょうか。
転職エージェントをうまく活用する利点について考察してみました。中には、転職候補者を人とも思わず自社の利益のみを追求するようなつまらないエージェントも存在しますので、どんなエージェント会社を選ぶのかは慎重に判断してくださいね。
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