終身雇用制度が事実上崩壊し、誰もが人生において1度や2度、転職してキャリアプランを練り直す事がごくごく当たり前となる時代がもう目の前までやってきています。異業種・異職種への転身もそこかしこで行われるようになるでしょう。より良い条件や環境を求めて転職する際には、はっきりと明示できるだけの「武器」が必要になります。自らの武器は、長年かけてしっかり磨き上げておくべきです。

やりたい事が“変わる”前提でキャリアプランを立てる
そもそも新卒で就職活動を行う際には、まだ右も左もわからない状態で企業選択をし、内定を得るまで就職活動を続けるわけです。たまたま内定をもらった会社に入社し、そこでの仕事が果たして自分が一番やりたかった仕事なのかどうかなんて、甚だ疑わしいものです。大学生の時点で「君は何がやりたいのだ?」なんて訊かれても「働いた事なんてないので、わかりません!」というのが本来の回答であるはず。社会人になり、仕事に従事する中で世の中の事、仕事の事がだんだんとわかるようになっていき、その中で「次はこんな事がしたい」という願望が生まれていくはずです。
キャリアを重ねていく中で、次にやりたい事、チャレンジしたい仕事がみつかっていく可能性が高いわけですから、その時にそんな仕事に移る事ができるだけの知識・経験を身につける必要があるのです。
価値観や優先順位さえ変わっていく
結婚した、子供ができた、親の介護が必要になった、など大きなライフステージの変化はもとより、もっと小さな事でもだんだん外回りがきつく感じるようになった、デスクワークも慣れてきたのでもっとやりたい、など、感情の変化も起こっていくのが人間という生き物です。職場自体には何の変化がなくとも、その仕事に対する自分自身の受け取り方が変化していく事になるのです。残業が少なく喜んでいたのが、多少残業してでももっと稼げるようになりたい、スキルを身につけたいと考えるようになったりするのはよくある中堅サラリーマンの悩みの1つです。
心境の変化があった時に、その変化に合わせて働き方が変わっていく事も、この令和の時代では普通に実現できる働き方・生き方であるはずです。「気持ちは変わるものなんだ」という前提を、忘れずにおくことも必要ではないでしょうか。
色々な業種・職種で共通する必要スキルとは?
ぜんぜん違う業界へ転身したり、これまでやったことのない職種の仕事を行うようになる可能性も高くあるわけで、そうなると学んでおくべきなのは「今の仕事にも使えるし、将来別の仕事に変わったとしても使えるスキル」だという事になります。
知識も経験も千差万別なため一概には言い切る事は難しいですが、知識でいくと一般的な社会情勢、世界情勢をまずは情報として知っておく事でしょう。そこからブレイクダウンして、今はどの業界が右肩上がりなのか、その背景は何か。反対に厳しい業界はどこで、その事情とは何なのか。もっと深く見るならば、「これから伸びていく産業」とは何か?を予測する事も大事になっていくでしょうし、どんな相手と対話するにも、いわゆる一般常識を知っているかどうかというのは大きな差となっていきます。
経験値としては、これは圧倒的に言えるのは「人と対峙する能力」コミュニケーション力、という事に尽きるでしょう。1人ぼっちで完結する仕事なんて殆ど存在しません。多くの場合、誰かと協業しながら行っていくのが「仕事」です。スムーズに仕事を遂行するために、社内外の相手と正しくコミュニケーションを取り、正しい対応を行いながら進めていく事が肝要です。
今の仕事で日々100%の努力をする事
もう1つ、大事な観点があります。それはあなた自身が「厳しい場面で、歯を食いしばって努力を続けられる人材なのかどうか」という事です。調子のいい時は、誰だってにこやかにテキパキ仕事に取り組めるでしょう。問題は、想定外のトラブルが起こったり、うまくいかない衝突があったり、ストレスのかかる環境下で働かないといけないシーンです。そんな時にも粘り強く、目標に向かって邁進できる人材であれば、どんな企業からも求められるはずです。そうなるためには、飛び道具などありません。日々の目の前にある仕事に、愚直に誠実に向き合って取り組んでいく事です。コツコツと努力を続けていく才能こそが、何よりのポータブルスキルとなるはずです。空いた時間にダラダラ休んでしまうのか、1つでも新たな学びを得ようと努力するのか。その違いは、積み重ねていくとどんどん大きな差になっていくのではないでしょうか。
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