いつの時代も、転職したい理由の上位に必ずランクインするのが「人間関係の悩み」です。どうしても気に入らない上司や同僚、取引先などとの関係性がストレスになってしまい、職場環境を変えたいという想いに至るのです。それ自体は仕方ないことなのだとしても、こういった理由がきっかけとなる転職活動は、はたしてうまくいくのでしょうか。

他責にすべきではない。しかし・・・
基本的に面接の場では、何か問題を他人のせいにして、さも“自分は悪くないのに・・・”という姿勢の人間は、いい評価はされないでしょう。もし人間関係での問題があるとしたら、まず最初に自分の行動や態度にその原因がないか、知らず周囲を不快な気持ちにして、そのために自分自身への周囲の態度も硬化してしまっている。そんな可能性を疑ってみることは、決してムダではないはずです。
それでも、客観的に見て明らかにおかしな態度の人、自分勝手な都合だけを押し付ける迷惑な人が自分の周りにいるのだとしたら、こればかりは自分の力で解決するのも限界があります。説得によりその人が変わってくれれば良いのですが、人間そう簡単には変われない生き物だから、です。
冷静に考えてみても、自分以外の誰か、が要因でストレスを抱えてしまっているのなら、そして環境的に当分の間その人から離れられないという物理的環境であるならば、転職しようという動機は理解してもらえるのではないでしょうか。
企業風土を確認する
誰かのせいで、、、というような状況ではないとしても、例えば「ノリが合わない」「価値観が違う」などのギャップが辛くなり、転職しようと考える方もいるかもしれません。こんな場合は、特定の人だけが理由で起きた問題ではないわけですから、よくよく考えて転職しなければまた同じようなストレスを抱えてしまうことにもなりかねません。
職場の雰囲気や、そこで働く方々の価値観、企業風土というものはホームページや求人サイトの広告だけを見ていても感じ取れないものです。面接や説明会、社員訪問の場を使って、実際の空気感をチェックしてみてください。
例えばあなた自身は1分たりともムダな残業などしたくないと考えているとします。でも、周囲は社長以下皆が仕事大好きで、1分でも事業のために何か手足を動かしていたい人たちだとすると、これは誰が悪いわけでもないですが、毎日がストレスだらけになってしまうでしょう。
そのようなコミュニティでは、価値観の根っこが異なるわけですから、声高に「残業を減らしましょう!」と提案しても、誰の心にも刺さらないのです。
面接の場で、本音で語る
人間関係でのミスマッチを減らすためには、面接の場では原則として本音を晒してしまう、ということをお勧めします。ついつい、内定が欲しいあまりに本心ではないことを口走ってしまうこともありがちです。
休日には自分の時間を優先したいと思っているのに、「うちは社員同士仲良くって、オフの日でもキャンプやゴルフでしょっちゅう集まるんですよ。あなたも入社したら、一緒にどうですか?」と誘ってもらうとついつい「楽しそうでいいですね・・・」なんて返事してしまう。トゲのある返答をする必要はありませんが、「楽しそうでいいですね。ですが、私は休日には**する趣味がありまして、それを優先させて頂きたいと思っているのですが、可能でしょうか?」と、はっきり自分の意思を伝えるべきです。それで不採用とされても、これはこれでご縁がなかっただけのこと。仕方ないと割り切るべきでしょう。
あなた自身のものの考え方、価値観、大事にしたいこと、それらを正直に伝えた上で、マッチしていると判断してくれて内定を出してくれる企業に入社する。そういう転職をすれば、入社数日後に「あれ?これはもしかして、転職に失敗したかも・・・」などと後悔するような事態にはならないはずです。
組織にはたくさんの人間がいるのですから、大なり小なり人間関係の悩みがつきまとうのは当然のことです。ずっと同じ環境で悩んでいるくらいなら、思い切って環境を変えようと努力してみるのも、決しておかしなことではないと思います。
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