転職活動を行うにあたり、履歴書の資格欄が空白であることを極端に嫌う転職希望者がいます。彼らの資格欄には、これでもかという位のバリエーションの資格名がずらりと並びます。しかし、それが転職活動に有利に働くということは、ほぼあり得ないのが現実です。
自分自身がこれまでどんな価値観で、どんな志向で働いてきたのか。どんな経験と知識を積み重ねてきたのか。そこに付随する「資格」でなければ、唐突感だけが残る事になってしまうのです。

希望する職務に関連する資格であるか
最も多い”困ったさん”はこのパターンです。
不安だから、つぶしが利くからと片っ端から資格を取った結果、確かに履歴書には保有資格がずらり。一見、”デキる”ように映ります。
ところが、あくまで転職活動で受ける選考は、ある一つの業務に関わる職種であることが大半です(中には、スーパーマンとしてあらゆる業務を並行して担う、という秘書的なポジションもありますが)。
そうなると、持っている資格がその仕事にどう役立つのか、をまずしっかり考えておかないと「それって、うちの仕事に関係ないですよね?」と言われて終わり、となりかねません。
計画的に取得した「ストーリー」があるか
「なぜこの資格を取得したのですか?」という、ごくごく自然な問いに対して、自分なりのストーリーを持って回答できるかどうか、もとても大切です。
「もともとは経理関連の仕事に興味があり、簿記の勉強をしていました。ですが、就職活動を進めていくうちにコンサルティングの仕事にも魅力を感じるようになり、そこで中小企業診断士の資格も改めて学びたいと考えました」みたいな、理路整然とした経緯があれば理解できるのですが、やみくもにてんでバラバラの資格を持っていると、自慢にもならず「計画性がない人なのかな・・・」とマイナスイメージにさえなってしまうケースもあります。
あくまで、時間とお金をかけて学ぶからには、その「目的」をはっきりさせておきましょう。
資格はあっても経験がゼロ!?
また、いくらその職務に関わる資格をバッチリ取得しているとしても、その実務経験がなければ採用基準に乗せてもらえない仕事もあります。
転職で採用するからには、実務をすぐに任せられる人材が欲しい、と考えられている場合はけっこう多くあります。
実務能力とは、”知識*経験”です。
経験値の有無が人材要件でどう設定されているか、そこはしっかり確認しておくようにしましょう。
もちろん、誰だって最初は未経験者です。
未経験でも採用してくれる会社へ行って経験を積む、というプランも浮上してくるかもしれませんよ。
キャラクターと合わないイメージを持たれる
実際には細かい数値管理は苦手だという方でも、簿記などの資格をたくさん持っていると「きめ細かい業務にうってつけだ」と、意に沿わないポジションへ配属されてしまうリスクもあります。
あくまで資格は資格。
あなたという人間を表現するものではありません。
その点は、面接の際にしっかり意識しておきましょう。
たくさん資格を持っている人ほど、先入観でイメージを持たれやすいですよ。
資格を持つこと自体は悪くないことですが、その活用の仕方については、十分に気をつけておきましょう。