いまだに終身雇用こそが正しい社会人像という古い固定概念の強い日本においては、転職活動とは、ともすればネガティブな印象となってしまいがち。でも、実際には「動くべきタイミング」があるのも真実です。逃げてはいけない瞬間と、動く勇気を持つべき瞬間。この境界線の判断は、実はとても難しいものです。逃げない人生、しかしチャレンジを積極的にする人生にするために。どのように自己判断すればよいのでしょうか。

自社だけではなく業界全体の業績が下降している
売上が昨対比でマイナス基調となってくると、ボーナスが減少したり、社内の雰囲気も暗くなってきたり、身に感じる負のオーラから転職を意識することもあるかもしれません。
ただ、自分が務める会社の業績だけが落ち込んでいる場合はもう一度その原因を考えてみる必要があります。
営業部隊の取った戦術がまずかったり、一時的にライバル企業が競合優位性のある新商品をリリースしたばかりのタイミングであったり、改善の余地がある可能性も多々あるからです。この会社はもうダメだ、と判断するのは早計です。
でも、ライバル企業も含めた業界全体の課題が払拭されずに斜陽産業となってしまった場合。これはどう足掻いても「世に必要とされなくなってしまったサービス」を提供しているのだとしたら、改善の見込みがない可能性は極めて高くなります。
今の窮状の原因が自社起因によるものなのか、もっと大きな社会要因なのか、見極めてください。
仕事に対する情熱が持てなくなった
自分が取り組んでいる事業、扱っている商品やサービスに誇り、愛着が持てなくなってしまった場合も、転職を考える機会かもしれません。
好きこそ物の上手なれ、ではありませんが、やはり仕事に対する熱量が冷めてしまうと、いい仕事などできないものです。
そもそも、事業に、商品に惚れ込んだ上でその企業を選んでいることが、成功するための前提ではあるのですが・・・。
ただし、“直属の上司とソリが合わない”といったような人間関係が原因で仕事に対する意欲が低下してしまっている場合は、配置換えさえ会社が実現してくれれば解消できる可能性は残ります。あくまで事業軸、商品軸で興味を持てるのかどうか、という観点でまず考えてみましょう。
もちろん、働く上で人間関係の問題は避けて通れないものです。例えば少人数の中小企業で、先のような部署異動による人間関係のリセットも不可能な場合、嫌な人間とずっと一緒に時間を過ごすことほどムダなことはありません。さっさと逃げてしまうのも一つの手です。
年収アップやワークライフバランスが見込めない
結婚した、家を買った、子供ができた。誰しも、何かしら人生の転換点が訪れるものです。
仕事をする上での価値観、生きていく上での人生観は人それぞれですが、やはり先立つものはお金です。
お金が足りないことで、選択肢が減ってしまうような人生には誰だってしたくないでしょうから、今の仕事で得られるフィーの上限が見えてきた際に、ライフプランと照らし合わせてどうしても不足してしまうと判断した際には、思い切ってもっと稼ぐことのできる仕事への転職を試みてみるべきです。
どれだけ努力しても、残念ながら業界によって、また会社規模や利益体質によって、そうそう年収の相場はすぐには変わりません。仕事はきつくなるけれど、今よりも収入を増やすことができる。そんな選択肢は、実際にたくさんあるわけですから。
また逆に、時間を大切にするという価値観も当然あります。
お金の話と同様で、どれだけ自分の努力で早く仕事を終わらせ、家族と過ごす時間を作ろうとしても、忙しい業界に身を置く限り無理が出てきます。収入は半減してもいいから、家族と過ごす時間を増やしたい。こんな意図での転職もありでしょう。
ただなんとなく、今の仕事がきつく感じるから・・・などという曖昧な理由ではなく、はっきり自分の意思で「転職しよう!」と思えたならば、それこそが転職活動にチャレンジするべき瞬間なのではないでしょうか。
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