転職活動とは不思議なもので、学校でも会社でも、実は教わる機会がないのにいざチャレンジするとなると一人ぼっちで行動しなくてはならないのです。
まだ転職するかどうかも決めていない段階で、どう考えてどう動けばいいのかもわからずに困っている方も多いのではないでしょうか。
果たして今の仕事を辞めるべきか、我慢して残るべきか、どんな判断基準を持っておくべきか、だけでも知っておいて頂きたいと思います。

事業への興味はあるか
入社前にはぼんやりとしか理解できなかった今の会社の事業についても、さすがに何年も働くうちに理解はできているはずです。
そもそも、今勤めている会社に、その事業に、興味関心を持って仕事に向き合うことができているでしょうか。
意外と就職活動時には企業名や業種のイメージだけでざっくり選んでしまい、具体的な事業内容を知ると実はそんなに興味も持てなかった・・・というパターンはけっこう多くあるものです。
事業構造が理解できて、どんなマーケットで、どんな顧客を相手にどのような商品・サービスを展開している会社なのか。その全貌を見渡してみて、改めてその事業を好きでいられるのかどうか、を考えてみてください。その興味度合いが薄いようだと、この先もずっと関わり続けるのは精神的にきつくなっていくのではないでしょうか。
人間関係は良好か
転職の動機で最も多いのは「人間関係での悩み・疲れ」によるものです。
職場の上司や同僚とは、毎日のように顔を合わせる間柄ですから、ここの人間関係が陰湿であったり殺伐としたものであるようだと、メンタル面では疲弊し続けてしまうことになります。
さらに、中小企業の場合だと直属の上司だけではなく経営陣の顔ぶれも見渡してみてください。直属の上司や先輩、同僚などは、部署異動や転勤などで『リセット』する機会もあるかもしれませんが、社長などの経営層、役員クラスはそうそう入れ替わることもありません。このあたりの人たちとソリが合わない、価値観が共有できない、というような心情であれば、これも転職するチョイスのほうが賢明かもしれません。自分が思ってもいないことを社命として受けることほどつらいことはありません。
大企業の場合、さすがに社長などは雲の上の存在であって日常的に会うことはないと思いますので、もう少し下のレイヤー、例えば営業部長とか支社長とか、当面自分にとっての上長である方とのリレーションで考えてみてください。
成長産業であるか
どれだけその仕事に思い入れがあり、職場の人間関係が良好であっても、会社自体の先行きが不透明であり、もっと言えば業界全体が停滞している産業であり将来性が見込めないとなると、これは不安の種となります。長く働くためには、会社がいつまでも元気でいてもらう必要があるわけですから。
伸びしろのある産業であるのかどうかについては、ネットで色々と調べることもできるはずです。マーケット全体がどうなっているのか、サービスのユーザーはどのような属性で、世にニーズがあるのかどうか。マーケットに対するプレイヤーの数はどうか、レッドオーシャンなのか、ブルーオーシャンなのか。
同業で上場している企業があれば、四季報を見て業界全体の動向についてチェックしてみてください。リーディングカンパニーでさえ展望が見通せないというような事態であれば、その業界の未来は残念ながら明るいとは言えないでしょう。
自分の本心に問いかける
転職活動は、教科書に載っておらずマニュアルも存在しませんから、「こうすれば正解」という道はありません。
今の会社に留まって頑張るのか、思い切って新しい道を選ぶのか。どちらが良いかなんて、誰にもわかりませんし、選んだ道を正解にするための努力をするしかないのです。
分岐点に差し掛かって悩んだ時には、論理的に双方のメリット、デメリットを天秤にかけて比較するのが良いですが、それでも五分五分の判断で悩むようであれば、最後は自分の心の奥底、本心に問いかけてください。もともとチャレンジが好きなタイプであれば転職する道を選ぶでしょうし、石橋を叩いて渡る性格であれば、よほど目に見える程のメリット差がなければ残留を選ぶことになるでしょう。
プロの転職エージェントでさえ、「迷ったらこれまでの自分を変えるほうを選べ」という意見と、「転職すると年収が下がるのが平均。迷うくらいならやめておけ」という意見と真っ二つに分かれます。
どちらが正解でもなく、どちらも正解といえばそうかもしれません。
転職活動をするのかどうか、最初の第一歩は自の意思でしっかり決めましょう。
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