転職活動時の面接で、多くの方がハマりがちな大きな落とし穴があります。それは、日本の学校教育がもたらした弊害と言えるかもしれませんが「減点方式」を意識してしまう、という事です。常に周囲と同じ、ルール通り、マニュアル通りの行動を求められてきた半生から、いざ面接の場においてもつつがなく、ソツなく・・・と考えてしまいがちなのです。

求められるのは「前に出る」人材
転職だけではなく大学生の就職活動にもまったく同じことが言えますが、これまで散々「ルールを守れ、皆と同じ格好や髪型を」という指導をされてきたのに、就活になると突然「あなたらしさとは?」「今後どんな人生にしたい?」と、アイデンティティの開示を求められたり、自由に考えることが許される(むしろ、それを求められる)ことに戸惑った経験がある方も多いのではないかと思います。
転職活動についてもその部分は一緒。ほとんど全ての企業にとって「言われないとやらない指示待ち族」よりも「自ら進んで仕事を取りにいく人材」のほうが高く評価されるのです。ただ受け身でやってきた人にとっては、そんなことを求められても・・・と混乱するのも無理はありませんが、間違いなく転職候補者に求められる大切な素養の一つになっていることは間違いありません。
過去のミスはマイナス評価?
前職でのエピソードを話す際に、できるだけ輝かしい成功、出世したり営業成績でトップに立ったという話をしたがる人が大半ですが、中には失敗談をここ一番のエピソードに持ってくる人もいるようです。
面接官にとっては、前職で何億円の損害が出されていたとしても、別に自分の業績が、自社の売上が下がるわけではありませんから、フラットに聞いてくれるでしょう。大事なのは、どんな想いで課題に向き合い、どんなチャレンジをして、そして失敗してしまったのか・・・という起承転結。もちろん「大きな失敗をしでかしました」だけでは何のアピールにもなりませんから、どれだけ積極的にチャレンジを続けてきたのか、過去に前例のない取り組みをしたのか、という観点で伝えるように工夫したいものです。そんな豪快な「武勇伝」を語ることができる位、日々の仕事を前のめりに取り組んで頂きたい、ということになるのです。
面接の場で見られる積極性
面接においては、職務経歴書に記載されている経験値、持っているスキルは当然チェックされますが、それはある程度レジュメ上でわかることですよね。となると、実際に相対して会話の中でジャッジするのはあなたの人間性、性格の部分です。そこでプラス評価となるのは、消極的ではなく積極的、内向的ではなく社交的な、明るいキャラクターであるケースのほうが圧倒的に多くなります。
もちろん物静かなタイプや、内向きだがひとつの物事に打ち込むことが得意なタイプなど、色々な人間がいることは面接側だって百も承知。その上で、積極性を持って仕事に取り組んでいくことができるかどうか、もっといえば人生において常に積極的なチョイスをすることができる人なのかどうか、という点はしっかり見られていると考えるべきです。「迷ったらやめておこう」ではなく「迷ったら、やってみよう」と思えるマインドを持った人間が、厳しい転職市場を勝ち抜くことになるのです。
アグレッシブな人生であれ
とはいっても、人間は急に変われるわけではありませんよね。これまでずっと、学校の先生が言う通り、会社でも上司の指示通りに粛々と勉強や仕事に向き合ってきた人にとっては、「積極的に!」と言われてもこれまでと180度異なる生き方を実践していく必要に迫られることになります。それは思っているよりも難しいこと。
ですが、コロナ禍を迎えたこの混沌とした時代において、ただ受け身で過去の慣例に従って生きていくだけ、というのは、いずれにせよ大きなリスクを伴うことになるのです。その事は、皆さんも直感的に感じているはずです。
過去の常識が非常識に一夜にして様変わりしてしまう世の中で、強く賢く生き抜いていくためには、新しいものを恐れない、大胆でアグレッシブな考え方がとても重要になります。より良い人生を送りたいのであれば、常に「Be aggressive!!」を胸に留めて、努力するべきではないでしょうか。